eastern youth | Sakurazaka ASYLUM 2018 | 2018.02.10

eastern youth(イースタンユース)が沖縄・那覇市で2月10日、11日の2日間にわたって開催されたサーキット・フェス、Sakurazaka ASYLUMに出演した。会場は2年前と同じく桜坂セントラルに出演。1日目のトリを飾った。

メンバーがステージに登場すると、大歓声で迎えられる。フロアから「待ってました!」と掛け声もかかった。一部の観客のテンションの高さに、吉野寿(Gt/Vo)は「うっすら酒臭いぞ」と返す。21時からの出演だったため、相当飲んでからライブを見に来ている観客もいたことだろう。

前回は、村岡が加入してから半年足らずでの出演だった。今回は新体制で制作したアルバムを携え、確かな充実を見せるバンドの姿を沖縄の観客にも披露するかたちとなった。1曲目から5曲目までは、最新アルバム『SONGentoJIYU』の曲が収録順で演奏された。昨年の全国ツアーと同じように、最新作の曲を打ち出しつつ、代表曲もしっかり組み込まれたセットリストだった。

1曲目の”ソンゲントジユウ”では、フロアの観客から大きな歌声が聞こえてきた。曲間、吉野がギターをつまびきながら発する声にもすかさず声が返ってきて、とにかくフロアの反応がよい。”青すぎる空”以降は、さらに熱気が増す。度をすぎた野次を、吉野がビシッと諌める場面も何度かあった。そんな野次などおかまいなしと言わんばかりに、吉野の気迫やアクションも、村岡ゆか(Ba)と田森篤哉(Dr)と一体となった演奏も研ぎ澄まされていく。

“街の底”では吉野はステージ中央から観客にギリギリまで近寄っていき、たくさんの観客が吉野に拳を上げて応える。アンコールの”夜明けの歌”の前のMCで、吉野は観客の自由な盛り上がりっぷりに「統一感ないね。最高!」と笑顔を見せていた。全ての曲を演奏し終えて3人がステージを去ったあとも、フロアからアンコールを求める拍手が数分間鳴り止まなかった。

— set list —

ソンゲントジユウ / 明けない夜はないのだ / ちっぽけだって、なんだっていいから、歌を俺にくれ / なんでもない / 同調回路 / 青すぎる空 / 素晴らしい世界 / 踵鳴る / おとぎの国 / 矯正視力〇・六 / 街の底

— encore —
夜明けの歌

eastern youth | 記事一覧
SMASHING MAG アーカイブス

Text by Keiko Hirakawa
Photo by Keiko Hirakawa