来日直前! FEVER333のアルバム『STRENGTH IN NUMB333RS』は傑作だ!

FEVER333のライヴにはいかなければならない。すげぇもんが観られるからだ。去年のフジロック、ホワイトステージに登場した彼らはその場にいたすべての人たちをFEVER333の虜にした。

2017年デビューのバンドであるけど、それぞれが他のバンドで実績がある人たちで組まれたもので、ハードコアパンクをベースに、メタリックなギター、ヒップホップの要素を大胆に導入したサウンドでハードに踊りたい/暴れたい人たちが、まさに求めていたものだった。

フジロックでも存分に暴れ、ステージだけでなく隣の機材車の屋根に乗っかってパフォーマンスしたようにとにかく暴れる場所を求めていた姿には感動すら覚えたのだった。そんな彼らが来日を目前に控え、アルバム『STRENGTH IN NUMB333RS / ストレングス・イン・ナンバーズ』を発表している。これが超超超傑作なのだ。

フジロックでもオープニングナンバーとして演奏した”BURN IT”を含め、ハードコア、へヴィメタル、ヒップホップを混ぜ合わせた彼らの音は、それまでのイメージを裏切らないし、さらに進化したものになっている。特筆しなければならないのは、どの曲にも――それが導入部のときもあるし、サビのときもある――ソウルフルなメロディのパートがあって、心をグッと掴まされるのだ。この野郎ふざけんな! マ〇ー〇ッカー! と言葉を叩きつけ、吐き捨てるヴォーカルのジェイソン・アアロン・バトラーによる叫びとソウルフルに歌い上げるジェイソン・アアロン・バトラーが奇跡的に同居しているのだ。激しいだけでない、ノイジーだけでない高品質なロックとして聴ける。

来日公演が楽しみでしょうがない。2019年上半期のハードなバンドの話題はこのバンドがもらっていくだろう。ぜひ目撃してほしい。

開催概要

2019/3/4(Mon) @ 梅田Club Quattro
2019/3/5(Tue) @ LIQUIDROOM

詳しくは公式サイトをご覧ください。

Text by Nobuyuki Ikeda
Photo by  LIM Press