フジロック出演歴を持つ若手和製ブルーズロックバンドの雄、ボトルズハウスが帰ってきた。結成10周年を迎えた今年、約5年ぶりの公式音源となる両A面7inchシングル『抱きしめたい/idobata vibration』（通称『抱.EP』）を発表する。
今年1月に開催した、本メディアLIM PRESSの立ち上げ1周年記念イベントに遊びに来てくれた、こすげと武田俊平。前述音源のレコーディングの合間を縫って。親交の深いKING BROTHERSの写真展に足を運んでくれたのだ。すぐにレコーディングに戻ってしまったので少しの時間だったが、彼らの素晴らしい人柄と、地元浅草を盛り上げたいという熱い想いに筆者の実家が一時期浅草だったこともあり大いに意気投合してしまった。
遅まきながら、1stアルバム『ボトルズハウス』を買って聴いた。1stならではの初期衝動、荒削りさ、「俺たちはこれが好きなんだ！」感、この瞬間でしか出せない音、ただただかっこよかった。そして、筆者の大好物、ボトルネックギターのいなたいフレーズが満載だったわけだ。
2017年に、3年ぶりに復活した時の新宿JAMでのライヴ動画が、めちゃめちゃかっこいいのでぜひ見てほしい。ライヴに行きたくなること請け合いだ。
2017.5.5 at 新宿JAM
前置きが長くなったが、今回リリースされる『抱.EP』の話に戻ろう。本作は2017年の活動再開後、初のリリース音源となるものだ。A面には、2014年の活動休止前からの代表曲である‟抱きしめたい”、B面には活動再開後に拠点としている浅草での自主企画イベントと同タイトルとなる代表曲の‟idobata vibration”の2曲を収録されている。こだわりの限定7inchアナログ盤だ。
早速聴かせてもらった。まず‟抱きしめたい”を聴いて思い起こされたのは、忌野清志郎のあの暖かい世界だ。目頭が熱くなるサビのメロディと、下町の人情味が感じられるギターのフレーズ。そして、希望を胸に今、ここを生きている一人間の想いが込められたストレートな歌詞。終盤のスライドギターの高揚感には本当に涙を誘われる。感動的なブルーズ・バラッドだ。これはライヴで聴いたら泣いてしまうな…。
‟idobata vibration”はベースのスラップが軽快に引っ張っていく、軽快なダンスナンバー。ラストでフワッと霧の彼方に消えてしまうような流麗なギターソロも聴きどころだ。江戸時代に、人々が共同井戸に集まっては繰り広げられていた井戸端会議。痴話、噂話に人生相談など…あらゆる会話が醸成され、ヴァイブスにあふれたクリエイティブな場だったことだろう。そんな場をボトルズハウスが創ろうってわけだ。
ここで朗報のお知らせだ。4月13日(土)にサーキット・イベント、idobata vibration vol.5の開催が決定した。idobata vibrationは、ボトルズハウスが中心となって、「浅草にユースカルチャーを」とのコンセプトの基、開催されているイベント。第5回目の今回は、ボトルズハウス結成10周年と『抱.EP』のリリースを祝う宴だ。ボトルズハウスと親交が深い、あっこゴリラ、ぽわん、KMC、宇宙団、tomodati、宇宙まおが出演する予定。
ライヴのみならず、本メディアLIM PRESSのスタッフで写真家の岡部智子によるKING BROTHERSの写真展や、鈴木健介(salsa)とradioDTM社長ナウによるラーメン対談、ミスiD出身女優・中尾有伽(なかおめし)によるフード出店もあり、下町ならではのお祭り感満載のイベントになるとのこと。見逃し厳禁だ！
‐Info‐
【作品情報】
『抱きしめたい/idobata vibration』（通称『抱.EP』）
発売日：2019年4月13日 ※idobata vibration vol.5の会場で販売を開始します。
金 額：￥1,800（税込）
【イベント情報】
idobata vibration vol.5
BOTTLES HOUSE 10th anniversary +1st 7inch Vinyl Release Party!!
open 15:30 / start 16:00
adv ￥2500(+2drink)
-Live-
ボトルズハウス
あっこゴリラ+BNNZ
ぽわん
KMC
tomodati
宇宙団
宇宙まお
NO JACK NO DRUM(From France)
-DJ-
TAISHI IWAMI
SUCKS BOYS
DJ CAMINO a.k.a.ボメー
DJ X-Farm
松本昂也(GoldenTiger)
青島将司(GoldenTiger)
まみくん 3 歳(浅草 buttobi)
-PRESENTATION DJ-
鈴木健介(salsa)×radioDTM 社長ナウ
あんにゃもんにゃ
-FOOD-
なかおめし(中尾有伽)
プリズム鉄平
-EXHIBITION-
tommy(KING BROTHERS 写真展)
and more!!
【idobata vibration 概要】
「idobata vibration」は浅草にユースカルチャーをとのコンセプトを基に、 東京下町を拠点とするボトルズハウス、 浅草に根付いたコミュニティを形成する下町次世代クラブ＆ライブハウスのAsakusa GoldenTiger (浅草ジンタ和尚プロデュース)、 日本・世界各国から多様な人々が集まるゲストハウス＆ライブバーの浅草Buttobi、 カフェ＆バーのQuluQulu(パーリー建築がリノベーション)がクロスオーバーし、共同企画されたイベントである。
ボトルズハウス公式チケット予約サイトはこちら
