9月1日、下北沢で濃すぎる2つのバンドが激突!

今年のフジロックにも登場した「ストレス系歌謡プログレバンド、太陽肛門スパパーン」の世界を浴びよ!

今年のフジロック、オレンジカフェに出演した太陽肛門スパパーンが9月1日に下北沢ガーデンにて30周年記念ライヴをおこなう。ジョルジュ・バタイユの著書からとったと思われるバンド名で、どんな音楽をやるかといえば、歌謡曲+プログレッシブロックのようなキテレツなもの。意表を突く曲展開、懐かしささえ覚えるメロディ、アレンジだけは美しいのにお下劣な歌詞、現在の日本社会に投げつける批評の言葉の数々……。今年のフジロックの様子をみてもらえば写真だけでも、様子の一端は感じることができるかもしれない。

見たくないけど見てみたい、蓋をしたものを開けたような感覚を味わえるのでは。しかもこの日はO.L.H.(aka 面影ラッキーホール)が対バンとなる。こちらも、見ないで済ませていたような人々の業を歌にして見せつけるような音楽で根強く活動している。マイルドヤンキーという言葉が流通する前からその世界を描いていたような「あんなに反対してたお義父さんにビールをつがれて」「好きな男の名前 腕にコンパスの針でかいた」、暴力事件で出場が断たれた球児を歌う「俺のせいで甲子園に行けなかった」、暑い季節には必ず聴きたい「パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた…夏」という名曲の数々。

この濃すぎる2つのバンドのライヴは事前の情報だけでもすごいと思うけど、実際のライヴはさらにエグい世界が待っているはず。ぜひ下北沢へ。

9/1(日)下北沢 GARDEN 前売¥4,000(スタンディング・税込・ドリンク代別途) OPEN17:00/START 18:00

総合問合せ:SMASH 03-3444-6751 https://smash-jpn.com

Text by Nobuyuki Ikeda
Photo by  LIM Press