ザ50回転ズ | 大阪 十三 246GABU | 2018.12.15

盛り上がりのツアーファイナル

十三246GABUというライヴハウスは、2017年にできたばかりで、十三の駅に近い雑居ビルの4階にある。階段で上がっていくときに「この感覚、何かに似てるな」と思ってフロアに入って気がついたのは、昔、新宿にあったときのリキッドルームに似ているということだ。風俗街の中にあるような環境やフロアの雰囲気など、あのころのリキッドルームぽくて懐かしい。

この日は、オープニングアクトとして西宮から元気いっぱいのロックンロールバンド、ザ・リラクシンズ、そして中毒性なブルージーな音をだしながら可愛さを同居させるDrop’sでライヴハウスの音響のよさ、雰囲気のよさを味わってから19時40分ころにザ50回転ズの登場である。

まずは「デヴィッド・ボウイをきどって」。ベーシストのドリーがヴォーカルをとる曲からスタートで意表を突かれた。メロディックに疾走するポップなロックンロールでフロアの反応も上々。

「みんな(50回転ズと)知っとる」けど、自己紹介ナンバーである「50回転ズのテーマ」で暴れさせ、そのまま「レッツゴー3匹!!」になだれ込む。濃厚に大阪を感じさせるエレキ歌謡「新世界ブルース」と続ける。

50回転ズのライヴは毎回毎回、新鮮さを感じさせる。それはコーラスだったり、ギターソロだったり、新たなアレンジを加えているのだ。同じように聴こえるけど、よく聴くと発見がある。曲の構造がシンプルだから、味付けを足した引いたり自由にできる。例えば「Trip! Trip!」は原曲通りにホーンを入れてもカッコいいのだけど、ホーン隊なしのシンプルなのも疾走感あってよいのだ。

この日一番ハッとさせたのが「ハンバーガーヒル」で、中間のテンポを落とすところでダブみたいなエコーをかけて、うわぁこんなこともアリだよなと思わせた。このエコーは今までもやってきたかもしれないので、自分が気がついたのがこの日だったということもある。何度も聴いている曲が新鮮に響く瞬間だ。

終盤は定番曲をたたみかける。「YOUNGERS ON THE ROAD」から「ロックンロール・マジック」へフロアの盛り上がりも最高潮に達した。ポップなメロディから踊りだしたくなるロックンロールの曲をいくつも繰りだす。ラストの「おさらばブギウギ」のコール&レスポンスは長年培われた信頼感の表れだ。

アンコールは、この日ステージに立った3バンドから全員登場する。ダニーが(リラクシンズは)1年生、(drop’sは)2年生、(50回転ズは)留年生」といってから、ラモーンズの「Rock ‘n’ Roll High School」をカバーする。50回転ズのライヴにいくと、アンコールにその日の対バン相手と一緒にステージ立つことがたまにある。シンプルなバンドだからこそ拡張性があるという感じか。そうしたコラボレーショする姿をみるのは楽しい。ROCK & ROLL GENERATION TOURと題した日本各地で対バンをおこなうツアーも終わり。やはり地元・大阪の盛り上がりはすごいなと感じるものだった。

Set list

1.デヴィッド・ボウイをきどって
2.50回転ズのテーマ
3.レッツゴー3匹!!
4.新世界ブルース
5.エイトビートがとまらない
6.Trip! Trip!
7.ハンバーガーヒル
8.WE ARE THE KIDS
9.Vinyl Change The World
10.YOUNGERS ON THE ROAD
11.ロックンロール・マジック
12.おさらばブギウギ

2018/12/21 新宿 LOFT
2018/12/25 リンクモア平安閣市民ホール(青森市民ホール)
2019/01/06 神戸 チキンジョージ
2019/01/20 南堀江 knave
2019/02/09 沖縄市 Remy’s
2019/02/10 那覇市 G-shelter

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Text by Nobuyuki Ikeda
Photo by Nobuyuki Ikeda