ザ50回転ズ、初のライブ盤CD「LIVE is ALIVE !」ライブ会場で発売中!!

2020~2022、コロナ禍の記録

ザ50回転ズ初のライブ盤CD『LIVE is ALIVE !』は現在『ザ50回転ズ ワンマンツアー2022「LIVE is ALIVE! Tour」』の会場で販売している。コロナ禍をくぐり抜けてパワーアップされたバンドを観ることができたあとで、CDで追体験できるようになっている。

このアルバムは2022年8月の東京・高円寺UFOクラブと2020年8月に大阪城音楽堂でおこなわれたライヴが収録されている。

まずは、まだ最近おこなわれたといっていい高円寺のライヴはテンションも高く、50回転ズは「最新のライヴが最高のライヴ」と改めて思った。ずっと同じことをやっているのに演奏するたびに、古い曲にも新しい生命が吹き込まれていることを感じる。

よくフェスなどのリハーサルで演奏されることが多い“マイク・チェック”から始まり、激しめの定番曲を重ねて6曲目の“KILLER”まで一気に駆け抜ける。テンションを保ったまま激しく聴き応え十分。曲の隙間に主にダニーの「ライッ!」「カモン!」「レッツゴー!」「ドラム、ボギー!」「カッコいい」というスタジオ音源にはない声が入っていて、それが疾走感やテンションを高める効果がある。長年練りに練り上げた曲に味を足している感じがある。

“グローリー・グローリー”で一旦テンポは落ちるけど、歌心あるスケール大きな曲で落ち着いてみせる。ポップでパンクな“NO NO NO”で再び駆けだして、物悲しくスローな失恋ソング“サム・クックがきこえる”でしんみりさせる。ケルティック(アイリッシュ)な“船乗りたちのメロディ”は哀愁と楽しさが同居した曲。勢いを保ったまま楽しいパンク“たまにはラブソングを”と続く。

初期からのファンこそ「同じことをやってるけど違う」「曲は成長するし、長年やっていると味わい深くなる」ということを実感してほしいし、新しいファンはこれをきっかけに50回転ズの作品をさかのぼってほしい。同じことをやっているのに最初はこんな感じなんだと発見があるはず。そして続けることの大事さがわかると思う。

恒例の“おさらばブギウギ”では本来ならコール&レスポンスをするところだけど、コロナ禍が始まってからはコールに対してお客さんたちは手拍子で応えている様子が記録されている。

このディスクの後半は2020年に大阪城音楽堂でおこなわれたライヴであり、このときはコロナ禍真っ只中、アコースティック編成でおこなわれ、お客さんたちは音の鳴るものを持参してそれを叩いて参加するというものだった。夏の野外だしアコースティックなので、背後でずっとセミが鳴いているのが聞こえる。アコースティックなアレンジになったことで曲のよさが引きだされていたし、バンドに多彩な引き出しがあるということが感じられるものになっている。

まずは“涙のスターダストトレイン”が美しいバラードに変わっているのを聴いてほしい。ボギーが歌う“エイトビートがとまらない”の曲を押し上げていくドリーのウッドベースがアコースティックなアレンジになってジャジーな感覚が加わっている。“Trip! Trip!”でスウィングして、哀しげなロカビリー“ホテルカスバ”と続き、“NO NO NO”がさわやかなポップな曲となっているのが印象的である。明らかに前半に収録された高円寺でのパンクヴァージョンと対比させる意図がある。同じ曲でもアレンジでこう変わるのだという50回転ズの変幻自在なところをみせるのだ。そしてラストの曲は実際のライヴでもラストだった“ぼちぼち帰ろ”でのんびりと楽しかった映画とかバラエティ番組のエンドロールにかかっている曲のような感じで終える。

コロナ禍の中でどのようなコンサート/ライヴをおこなかったのか、積極的に残した方がよいと思う。2020年から数年間の記録があると、後の世界を生きる人たちは当時の人たちがどのようにコロナ禍を過ごしたのかそこから学ぶことになるだろう。まさにコロナ禍の記録として50回転ズがライヴアルバムをだしたのは意義がある。現在ツアー中の会場でぜひ入手してほしい。

10/15(土) 金沢vanvan V4
TEL076-223-7565 http://vanvanv4.jp
OPEN/START:15:15/16:00
FOB金沢 TEL076-232-2424 http://www.fobkikaku.co.jp

10/16(日) 長野ライブハウスJ
TEL026-225-6068 http://livehousej.com
OPEN/START:15:15/16:00
FOB新潟 TEL025-229-5000 http://www.fobkikaku.co.jp

10/18(火) 柳ヶ瀬ants
TEL058-213-7228 http://www.ants69.com/
OPEN/START:18:15/19:00
サンデーフォークプロモーション TEL052-320-9100 https://www.sundayfolk.com/

10/22(土) 高松TOONICE
TEL087-802-1069 http://impulse-records.main.jp/toonice/
OPEN/START:15:15/16:00
デューク高松 TEL087-822-2520 https://www.duke.co.jp/

10/26(水) 旭川CASINO DRIVE
TEL0166-26-6022 https://www.casinodrive.info/
OPEN/START:18:15/19:00
SMASH EAST  TEL011-261-5569 http://smash-east.com

10/28(金) 札幌PENNY LANE24
TEL011-644-1911 http://www.pl24.jp/
OPEN/START:18:15/19:00
SMASH EAST  TEL011-261-5569 http://smash-east.com

11/3(木·祝) 仙台enn 2nd
TEL022-212-2678 http://livehouseenn.com/
OPEN/START:15:15/16:00
GIPお問合せフォーム https://www.gip-web.co.jp/t/info

11/5(土) 福島アウトライン
TEL024-597-7202 http://www.uone-m.com/outline
OPEN/START:15:15/16:00
GIPお問合せフォーム https://www.gip-web.co.jp/t/info

11/6(日) 浜松FORCE
TEL053-415-9988 http://questmusic.co.jp/live/index.html
OPEN/START:15:15/16:00
サンデーフォーク静岡 TEL 054-284-9999

11/12(土) 福岡CB
TEL092-732-7575 https://twitter.com/livehousecb
OPEN/START:15:15/16:00
BEA TEL092-712-4221 https://www.bea-net.com/

11/13(日) 岡山MO:GLA
TEL086-235-3277 http://www.mo-gla.com/home.html
OPEN/START:15:15/16:00
キャンディープロモーション岡山 TEL 086-221-8151 https://www.candy-p.com/

11/19(土) 渋谷クラブクアトロ
TEL03-3477-8750 https://www.club-quattro.com/shibuya/
OPEN/START:15:15/16:00
HOT STUFF PROMOTION TEL03-5720-9999 https://www.red-hot.ne.jp/

11/20(日) 名古屋SPADE BOX
https://www.heartlandstudio.co.jp/
OPEN/START:15:15/16:00
サンデーフォークプロモーション TEL052-320-9100 https://www.sundayfolk.com/

11/27(日) 梅田クラブクアトロ
TEL06-6311-8111 https://www.club-quattro.com/umeda/
OPEN/START:15:15/16:00
サウンドクリエーター TEL06-6357-4400 https://www.sound-c.co.jp/

ライブ詳細はザ50回転ズ オフィシャルサイトにてご確認ください。

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Text by Nobuyuki Ikeda
Photo by Tomoko Okabe