いつでもどこでも仕事キッチリ
この日はSNEAKIN’NUTSのゲストとして新宿ロフトに出演した。始まる前はビーチボーイズ、ビル・ヘイリー、エルヴィス・プレスリー、ローリング・ストーンズ、ビートルズなど古いロックンロールが流れていた。フロアは程よく埋まっていた。ステージには幕が下りていて、そこに感染症拡大予防のために注意を促すアニメーションなどが映しだされていた。
photo by nobuyuki ikeda
18時頃、いつものようにドクター・フィールグッドの“Riot in Cell Block Number 9”が流れてバンドが現れる。テンション高い状態で「たまにはラブソングから始めようか」とダニーがいってから「たまにはラブソングを」をライヴのスタートとして演奏する。続いてベースのドリーが歌う「ハートブレーカー・ブルース」で曲を乗っ取るような勢いで弾くダニーのギターソロがすごい。スピーカーに乗って耳だけでなく目にもみせるギターソロだった。対バン相手のSNEAKIN’NUTSを好青年だったとイジって笑わせるダニーの口も絶好調。
定番の「レッツゴー3匹!!」でフロアをさらに勢いづける。ボギーがドラムを叩きながら歌う「夜明けに走れ」では「口ずさむのは/アイツのギター」という歌詞に合わせてダニーがギターを弾きまくる。
バンドにとってはそうでないみたいだけど、自分にとってはレアな曲である「無実の男」は冤罪というシリアスな題材を歌いながらノリよいリズムで攻める曲になっているし、これも久しぶりに聴いた「乞食の大将」は「やりたいことだけやってきた/あんたにそれができるかよ」と太々しくいい放つ豪快なギターロックである。
ドリーの「ぬけがらロック」がよいアクセントになり、「拝啓ご先祖様」は50回転ズ流ハードコアパンクでフロアを踊らせる。声はだせないけど熱を生みだしている。
戦争が始まった世界に「みんなロックンロールを聴くといいのにね」とダニーが語って“WE ARE THE KIDS”。そして終盤は定番曲の連打。ノスタルジーが疾走していく“Vinyl Change The World”、勢いはそのままにドリーが歌う“YOUNGERS ON THE ROAD”、ダニーとドリーの振り付けもバッチリ決まった「ロックンロール・マジック」そして最後は「おさらばブギウギ」。声はだせないので手拍子でのコール&レスポンスだけどフロアとの息もピッタリ合って最高に楽しいステージをお客さんたちと一緒に作り上げていた。
自分の勝ちパターンを持っているバンドは強いなぁと改めて思う。この楽しさをもっともっと多くの人に知ってもらいたい。
Set List
1.たまにはラブソングを
2.ハートブレイカー・ブルース
3.レッツゴー3匹!!
4.夜明けに走れ
5.無実の男
6.乞食の大将
7.ぬけがらロック
8.拝啓ご先祖様
9.We Are The Kids
10.Vinyl Change The World
11.Youngers On The Road
12.ロックンロール・マジック
13.おさらばブギウギ