eastern youth | 愛知 名古屋 CLUB QUATTRO | 2022.08.20

縁をつなぐ、ツアー開幕

8月7日の渋谷 O-EAST公演を終えたeastern youth。20日の名古屋から、21日は大阪、27日は仙台、28日は盛岡を巡るライブハウスツアーが始まった。2021年5月に予定されていた公演が新型コロナウイルスの影響で中止されたため、2020年11月以来、1年9ヶ月ぶりの名古屋公演となった。

前回の同会場のライブは着席での鑑賞だったが、今回は床に引かれたマス目をガイドとしてスタンディングでの鑑賞。未だコロナ禍第7波の最中であり、公演中のマスク着用や、大声での発声や会話を控えるなどの基本的な感染対策は必要だが、フロアには以前に近い光景が戻ってきた。

吉野寿(Gt/Vo)はステージに登場するなり、両手でハート型を作って掲げてみせる。演奏が始まれば、1曲目からアンコール級の代表曲の応酬に度肝を抜かれる。久々に披露される名曲や、今の季節に待望の曲の存在感も鮮烈だ。吉野、村岡ゆか(Ba)、田森篤哉(Dr)の気迫と演奏の熱量の高さをダイレクトに受け止める観客は、固唾を飲んでステージを見守っていた。

吉野は「本当は好き勝手に『イエー!』って言いたいよね」とフロアに声をかける。以前は名古屋では「お客さんがあんまり入らないし、来てくれてもなんだか『シーン』みたいな雰囲気」だったそうだ。しかし、十数年前に演奏を終えてステージから降りたあと、アンコールを求める観客の様子に「あれ、今日ちょっとおかしいな、ってうときがあったんですよ」「それからなんか少し変になりました」と観客のレスポンスに変化を感じて嬉しかった気持ちを語る。それでも気を抜かないようにして「『いつまでもあると思うな、親と名古屋』と思ってますから」と言う吉野。相変わらずな様子にフロアからは笑いが漏れた。

吉野が「せっかく出会った縁ですもの。これからもどうぞひとつよろしくお願いいたします」と言うとフロアは温かい拍手で満たされ、本編最後の曲に突入した。本日の梅田クラブクアトロ、来週の仙台と盛岡でも、こうやってeastern youthを待っている観客との縁をつないでいく、かけがえのないツアーになることだろう。


eastern youth 単独公演 2022 夏
https://smash-jpn.com/live/?id=3660

名古屋 8/20(土) 名古屋 CLUB QUATTRO
open 16:00 / start 17:00 前売 ¥4,500(前売/1 ドリンク別)

大阪 8/21(日) 梅田 CLUB QUATTRO
open 16:00 / start 17:00 前売 ¥4,500(前売/1 ドリンク別)

宮城 8/27(土) 仙台 Rensa
open 16:30 / start 17:00 前売 ¥4,500(前売/1 ドリンク別)

岩手 8/28(日) 盛岡 club change WAVE
open 16:30 / start 17:00 前売 ¥4,500(前売/1 ドリンク別)



eastern youth LINE CUBE SHIBUYA 単独公演2022
https://smash-jpn.com/live/?id=3725

2022年12月17日(土)
LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
開場 16:00 / 開演 17:00
前売:¥6,000(全席指定)


Text by Keiko Hirakawa
Photo by Keiko Hirakawa