KENDRICK LAMAR | 東京 SUMMER SONIC 2023 | 2023.08.20

告白の先にあった自立と共生

この業界でトップに君臨するというということは、様々な「使命」を背負わなければいけない。「影響力を持ち続けなければいけない使命」、「期待に応え続けなければいけない使命」、そして「“重要な出来事”に対して、常に発信し続けなければいけない使命」。ケンドリック・ラマーは、その時々に合わせるかのように、”重要”な作品を発表し続けることで「使命」を果たしてきた。その結果が初のピューリッツァー賞受賞であり、グラミー賞の受賞であり、それがひいては多くのファンの支持の獲得に繋がったことに間違いはないだろう。

ここ日本においても、その存在感はどんどん増していった。メジャーデビューアルバム『good Kid, M.A.A.D City(以降GKMC)』を提げ出演した2013年のフジロックでは、その圧倒的なラップスキルと類稀なるストーリーテリングセンスを見せつけ、『DAMN.』でのピューリッツァー賞受賞直後という超タイムリーなタイミングでの来日となった2018年のフジロックでは、まさに「使命」を全うするかのような凄まじいパフォーマンスで存在感を見せつけ、フジロック史上に名を残す名アクトとなった。

そのフジロックから4年、『DAMN.』リリースから数えると5年という沈黙を破り、『Mr. Morale & the Big Steppers(以降MMTBS)』がリリースされた。そこで綴られていたのは、皆が期待する“キング”・ケンドリック・ラマーとしての言葉ではなく、この5年間の沈黙の中にあった彼の「リアルな物語」であり「告白」だった。幼少期のトラウマに起因したセックス依存症、ブラックコミュニティと向き合うことへの責任、キャンセルカルチャーと対峙のあり方、その他、彼の成功に付随したあらゆる物事。それらの積み重なりが、彼自身を狂わせ、自らだけでなく家族をも傷つける結果になってしまった。そんな「告白」を、どの過去作よりもパーソナルに、生々しく、そして痛ましく綴り、それら告白をしてリスナーからの「セラピー」を求めたのが『MMTBS』なのだ。そんな今のタイミングで、彼のライブを観れるということは、初のサマソニ出演という事実以上に重要なことである。

リアム・ギャラガーのステージが終わり、客の入れ替えも一通り収まったものの、相変わらず人が溢れるマリン・ステージ。自分はPAの前あたりで転換を待っていたのだが、さほど前のほうじゃないにも関わらず、周囲には、TDE(Top Dawg Entertainment:ケンドリック・ラマーやSZA、スクールボーイ・Qが所属するレコードレーベル)のTシャツを着ている人や、ヒップホップ談義を交わしているファンたちがいたりと、熱心なファンが集まっていた。

ステージ転換が終わり、目の前にあったのは、映像を映し出すスクリーンのみ。2018年のフジロックにはあったバンドセットすらそこにはない。余計なものが排除された、まっさらなステージ上で、ケンドリックが存在感とラップのみで勝負する。そんなミニマムなステージになりそうな予感がプンプンに漂う中、まだ開演まで結構な時間があるにも関わらず、色んな方向から「ケンドリック!」コール、「ケンドリック・ラーマー!」コールが巻き起こっていて、期待は既に最高潮に達していた。

開演前、アイズレー・ブラザーズやジェイムス・ブラウンなど、ルーツ・リスペクトなBGMが流れる中、定刻を少し過ぎた19時47分頃、“The Heart Part 5”が流れ始めると、凄まじい歓声の中、ケンドリック・ラマーがゆっくりと登場。その出立は、オーバーサイズの紫のセットアップと、pgLang(2020年3月に立ち上げられたあらゆる種類のクリエイターに対応するために作られたプラットフォーム)のキャップ&タオルに、白いナイキのスニーカー、という個性的なスタイル。マイクを握るケンドリックのみが立つステージ上、オーディエンスの視線を一手に受けながらも、彼自身の存在感だけで圧倒している、そんな光景に思わず身震いした。

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“The Heart Part 5”をイントロにシームレスに“N95“が始まると、まるで堰を切ったように咆哮にも似た大歓声がスタジアムを包んだ。初っ端から圧倒的なラップを畳み掛けるケンドリック。その熱に触発されるように巻き起こるするレスポンス。そこには「ついにこの瞬間が来たんだ!」そんなオーディエンスの抑えきれない衝動が見えた。
「もっとだ、来いよ!楽しもうぜ!」そう促すケンドリックの煽りから続く“ELEMENT.”では、ハードでミニマリスティックなサウンドと極上なグルーヴがあり、それに対してまるでバトルするかのようなケンドリックのラップが炸裂する。曲の最後のコーラスパートでは、シンガロングを促すケンドリックにしっかりと応えるオーディエンスのテンションがあまりにも高過ぎて、テンション上がりきっている自分自身すら圧倒される熱い空間に思わず鳥肌が立った。

「今夜は最高に気分がいいぜ」とケンドリック。“A.D.H.D”のイントロパートから矢継ぎ早に“King Kunta”へ続く。原曲の重低音ビートと絡み合うファンキーなグルーヴに拍車をかけるような凄まじい音を鳴らすバックバンドの演奏。歌いながら身を委ねるように踊るオーディエンス。そこにぶち込まれるプリンス風なギターフレーズも最高だ。
続く“Worldwide Steppers”が始まると、ステージに鳴り響く重低音ビートの中、オーバーオールに白のTシャツを着たケンドリックと思しきダンサーが2人登場。まるで何かを訴えかけるようなコンテンポラリーダンスを披露し、そこで「世の中の評価とか期待とか、全てを捨てた」と“自由宣言”するケンドリック。『MMTBS』に込められたひとつのメッセージが熱量が高まったスタジアムの中で、深く胸に突き刺さってくる。そう、このライブはフェス仕様のライブでもあるが、『MMTBS』に込められたケンドリックの「告白」を語るライブでもあるのだ。ケンドリックのリアルな告白の物語はまだまだ続いていく。

若き日のケンドリックが、地元コンプトンで目の当たりにしてきた凄惨たる日常が語られる“m.A.A.d city”では、爆破の演出や、そのヘヴィなバンド演奏も相まって、強烈に響き渡り、続くスロウ・ファンク“LOYALTY.”では、“m.A.A.d city”で感じた混乱や当惑を乗り越えた、その先にある重要な言葉「Loyalty(忠誠心。家族や仲間を大切にする人たちの間では頻繁に使用されている。)」を言葉にし、そこにリアーナの艶感あるヴォーカルとケンドリック滑らかで速いラップが相まって、オーディエンスから「ロイヤリティ!ロイヤリティ!ロイヤリティ!」のレスポンスを巻き起こした。

忠誠心のもっと奥底にあるのは、そう“DNA”だ。4人に増えたダンサーが踊る中、ケンドリックのラップと曲の強烈なビートがまるでラップバトルをしているかのように曲が展開していくこの曲で、「俺がヒップホップ界の第一人者となる資質と経験と背景は、すべて自分のDNAの中にある」とぶち上げつつ、その上で最後に「セックス、金、殺人、それが俺たちのDNA」と世間からのディスに対し覚悟を持って立ち向かっているんだと自らを鼓舞する。そんな強い言葉に呼応するように、様々な“舞い”を見せるダンサーたちの存在も相まって、曲はケンドリックらしい巧妙なメッセージ性を打ち出していった。

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派手な演出はほぼ皆無なステージだが、ライブ中盤になっても全くダレることはない。そんな熱量が続く空間を作り出す要因になっていたのは、ケンドリックの一層増した存在感、ラップやヴォーカル全てひっくるめた歌唱技術の高さ、そして、それらが活きるステージ構成力という土台部分。と様々あるが、それらと同じくらい重要な立ち位置を、バックで”舞う”ダンサーが担っていたように感じた。
それは、あくまでケンドリックの表現を補間する、もしくは引き立てる程度の存在ではあったけど、彼らを観ているとそこから“存在の意味”や“役割”が浮かび上がってくる。彼らのパッと見の容姿は「ケンドリック・ラマー」だけれど、曲の登場人物や、彼らが発するメッセージと重ね合わせると、ダンサーたちは、時にケンドリック自身であり、時にケンドリックの中にある様々な感情でもあり、地元コンプトンの子どもたちであり、アメリカの現実の中を生きるアフリカンアメリカンであり、ちょっとしたモブ的登場人物でもある・・・そう見えてきたのだ。すると、それまで抽象的なアーティスティックなステージに、現実性や具体性が見え始めた。

“Rich (Interrude)”からシームレスに始まった“HUMBLE.”では、“Rich (Interrude)”の淡々としたピアノイントロと“HUMBLE.”のギターが刻む超ヘヴィなビートのコントラストが凄まじいイントロにオーディエンスの熱量を上げる。そして「そんなの聞かされたらテンション上がらないわけないでしょう!」と言わんばかりに、その後絶叫まじりのレスポンスで呼応するオーディエンス。フックパートもほぼオーディエンスがラップしつつ、そこにケンドリックのフェイク混じりのテクニカルなラップが重なることで、オーディエンスのラップとの最高なコーラスを作り上げていた。この曲にある「謙虚(Humble)になれ!」という言葉には、ケンドリックがバトルし合っているラッパーたちに向けての要求(攻撃)の意も込められているが、一般人にも当てはまるような「どんなに成功しても失敗しても、慢心するな、思い上がるな、自分自身を見失うなよ」と言うメッセージにも聴こえる、そんなパートだった。

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熱を帯びたスタジアムをクールダウンさせるかのように、インターミッション的なポジションでザ・ウィークエンドとのコラボ曲“Sidewalks”がスタジアムの雰囲気をチルアウトさせ、ライブは終盤へと進んでいく。曲終わり、しばしの静寂の後、『MMTBS』「Mr. Morale」パートの1曲目“Count Me Out”のイントロが流れはじめ、ここから彼を阻むものをいかに克服していくかが新旧の曲によって語られ始める。

“Count Me Out”はバウンシーで踊りやすい曲ながらも「壊れてしまった“自分”を癒す」ことにフォーカスされたシリアスな曲だ。印象的だったのは6人のダンサーたちの舞い。ダンサー6人それぞれが、まるでもがき苦しんでいるようなダンスを見せ、その姿は様々なケンドリックの心の叫びを表しているように見えた。
ここで「『GKMC』からやるぜ」というMCから“Money Trees”、“Bitch, Don’t Kill My Vibe”と続くのだが、ここから感じたのは「かつての自分もまたリアルである」ということの再確認。『MMTBS』が生まれるまでのプロセスの中には当然『GKMC』も存在していて、このライブで『GKMC』を歌うということは、「この5年間苦悩した自分」と「自分自身という人間を形成した少年時代の自分」が紐づいているということを再認識するということでもあり、それはすなわち、変えられない過去について変えられない過去を通して語る。そこに辛さがないわけがない。
けれど、彼はそれでも振り返る。少年時代のコンプトンでのライフスタイルのこと。かつて過ちを犯してしまった“自分”という存在について常に考え続けていたこと。それらを「自分の本質を曲げないために振り返る必要があるんだ」という決意のように感じた。
そんな彼のパフォーマンスを受けてスタジアムに生まれていたのは、オーディエンスから発せられる“Money Trees”でのラップのレスポンスであり、“Bitch, Don’t Kill My Vibe”の大歓声やコール&レスポンスで、それらはケンドリックを肯定する“癒し”であるように見えた。これもまた彼が求めていた「セラピー」なのかもしれない。

再び『MMTBS』に戻り、ヘヴィなビートのドラムから始まった“Die Hard”。「もっと盛り上がれよ!トーキョー!」とさらなる歓声を求め、それに応えるオーディエンス。ブラスト(ナズらの作品への参加でも注目を集めているLAのラッパー兼シンガー)のドライめなラップと、アマンダ・ライファー(かつてカバー・ドライブというバンドのヴォーカルを務めていたシンガー)の甘くも凛としたものも感じさせるヴォーカル、そこにそれらを損ねることない柔らかなバランスでラップを乗せていくケンドリック。
この曲では「愛する人に何かを告白することへの不安」と「自分が思っていることを公の場で告げることの不安(キャンセルカルチャーへの不安)」を重ねて歌っていて、どちらもネガティブな反応がついてきてしまうということを表している。それらに対して、ケンドリックは慈悲も求めた言葉で「俺の本性を明かしたら、君は俺に対してリスクを冒す?正しくても、間違ってても、俺を許してくれ、少しばかりの愛とお情けを」と歌う。
そんな歌詞と相まって、彼の今の立場だからこそできる、彼なりの反キャンセルカルチャーへの奨励の形が曲から感じられた。そして、こういった告白をオーディエンスに伝えることや、パフォーマンスにおけるオーディエンスとのコール&レスポンスのやりとりもまた、彼がセラピーの過程のなかで必要な過程だったんじゃないかとも思えた。

コンプトンのいち少年だったケンドリック・ダックワース・ラマーが、この十数年間に歩んできた道のりは決して平坦なものでなかったことは周知の事実だろう。今現在も『MMTBS』を通して、ライブを通して、自分自身のことを「告白」し、世界中のリスナーから「セラピー」を求め、今もなお現在進行形で受けている最中である。
そう思いながら“LOVE.”を聴いていると、心動かされるものを感じた。それを作ったのはこの曲の歌詞でありプロダクションだった。緩やかで優しい流れのあるビートの上に、ザカーリのメロウなヴォーカルが流れ、それをなぞるように歌うオーディエンス、そしてそこに妻であるホイットニーへの愛をラップするケンドリック。そんな光景をさらに美しく映えさせるスタジアム全体で揺れるスマホライトの星々があって、そこには優しい空気が流れていて、愛が満ちているような気がした。

長めの沈黙の時間、彼が伝えてくれた“愛”の余韻を味える長い静寂が心地良い。
すると、そんな穏やかだった時間を打ち破るように、“あの”ボーカルループのイントロが大音量で流れた。ビッグバンが起きたかのような大歓声に包まれたスタジアム。そう“Alright”だ!ブラック・ライブズ・マター運動のアンセムであり、エンパワーメントとしての意義が詰まっているこの曲で、この日最高のラップをぶち込んでいくケンドリックと、それに最大限のレスポンスで応える最高のヴァイヴスを持ったオーディエンス。
サビでは「We goin’ be alright! Do you hear me, do you feel me ? We goin’ be alright!We goin’ be alright!(俺たちはなんとかなるさ。なあ、俺たちは大丈夫。そうだろ、なんとかなるさ。そう大丈夫だぜ。)」とシンガロングと共に大ジャンプ大会が巻き起こり、スタジアムを大きく揺らした。
その空間には、シンガロングによる単なる一体感だけに留まらない、「共感(しようとする強い気持ち)」が生まれていた。この曲の背景にあるのはアフリカンアメリカンの複雑な事情で、日本人にはどうしても理解しきれない部分があるのは否めない。だから100%理解し「共感」し歌うことは不可能だけれど、人間には人それぞれの「どうしようもない苦悩や困難」が存在する。だからそこに対して「俺たちは大丈夫」と歌うことは“Alright”の本質に通ずるんじゃないか?とそう思うのだ。

“Alright”が終わり、しばしの沈黙のあと、堂々のステージを見せてくれたケンドリックに、大きな歓声と拍手が送られ、ラストはケンドリックとリスナーの関係性を告げる“Savior”でクライマックスへと突入していく。
強い決意のこもったラップで「俺は君の救世主じゃない」とケンドリックは王の座を降りる決意表明を示し、「もう2PACも死んでいる。自分のことは自分で考えないといけないんだ」と僕らに自立を促す。それは、あるひとりの“王”に依存するのではなく、僕らそれぞれが考え動くことで自由を勝ち得えてほしいというケンドリックの願いだ。それらは一見僕らを「突き放す」ようにも聞こえるが、決してそんな冷たい投げかけではない。
そのことは、『MMTBS』からこの日歌われなかった“United in Grief”の「僕が王でなくなったとしても君が僕以外の別の楽園を見つけられるといいな」という言葉や、“Miller”の「僕がいなくても自立できると信じてる」という言葉からも明白だと思う。
最後のヴァースをじっくりと語りかけるようにラップするケンドリック、その締めの言葉「沈黙の谷底で自分の魂を守っているのさ」で打ち上がった花火は、圧巻のパフォーマンスを持って示された彼の強固な意思に圧倒された感動と、「ケンドリック離れ」を促された寂しさ、そして「沈黙の谷底から抜け出してくる瞬間も訪れ得るのでは」というわずかな期待が相まって、言葉に言い表せないような複雑な感情が心の中に残った。

彼の過去3回の日本のライブのうち、今回が最も「すっきりしない」ライブだった。しかし、過去「最も印象に残った」という意味ではダントツでベストアクトなライブだった。『MMTBS』を中心にしつつ、過去作からの曲を織り交ぜたセットリストは複雑な模様を作っていた。
若き日のケンドリックの1日を綴った『good kid, m.A.A.d city』。アフリカンアメリカンとしての原点回帰とルーツへのリスペクトを綴った『To Pimp To Butterfly』。壊滅的な時代において、アフリカンアメリカンである自分達は目の前のことをどう受け止め、反省し、理想を捨てないように闘う決意を歌った『DAMN.』。そして沈黙の5年間の自身を告白した『Mr. Morale & the Big Steppers』。
そんな様々な主人公の言葉が並んだ今回のセットリストが持つ意味は、南アフリカというルーツ、アフリカンアメリカンの歴史、コンプトンの歴史、それらが複雑に線で繋がり合い、絡み合って、起きたケンドリックの“リアル”な“告白”だった。

『MMTBS』と今日のライブによって、僕らに課せられた「自立」。それは決して彼が「突き放した」わけではないというのは、先ほど“Savior”のところで書いたが、では僕らはどう自立していけばいいのか?そのヒントとなるのは彼の言葉にあるような気がしている。「苦しみを真に理解するには、そのことを深く知り、理解しようと気持ちが必要である。」と言葉はとてもシンプルだが、これは人と繋がることの真理だと思う。
これはあくまで推測だが、彼が言いたい「自立」というのは、決して「1人で全て背負いこむ」というのではなく、「どうしても行き詰まった時は、他人も頼れ」ということを指しているように思うのだ。だからこそ、彼は『MMTBS』で「僕が王でなくなったとしても君が僕以外の別の楽園を見つけられるといいな」と言っているし、「僕がいなくても自立できると信じてる」と願ってくれていると、そう思うのだ。

今後、ケンドリックがどんな言葉を発するのか、正直全く想像できない。『MMTBS』で示した姿勢を貫き通すのか、それとも沈黙の谷底から抜け出すのか。それは今の彼自身にもわからないだろう。しかし、次なる言葉が彼の口から発せられたとき、僕らが「自立」していれば、そこにはケンドリックに依存する世界ではなく、ケンドリックと「共生」する世界があるに違いないと信じている。

<セットリスト(ライターメモ)>
The Heart Part 5 (Intro)
N95
ELEMENT.
A.D.H.D
King Kunta
Worldwide Steppers
Nosetalgia (Pusha T cover) 
Backseat Freestyle
Swimming Pools (Drank)
Never Catch Me (Flying Lotus song)
m.A.A.d city
LOYALTY.
DNA.
Rich Spirit
Rich (Interrude)
HUMBLE.
Sidewalks (The Weeknd cover)
Count Me Out
Money Trees
Bitch, Don’t Kill My Vibe
Die Hard
LOVE.
Alright
Savior

Text by Shuhei Wakabayashi
Photo by ©SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.