バンドセットでさらにポスト・ダブステップのその先へ
ドミニク・メイカーとカイ・カンポスによるマウント・キンビー。ジェイムス・ブレイクらとともにポスト・ダブステップを牽引してきた彼ら。ニューアルバム『ラヴ・ホワット・サバイヴ』ではこれまでの緻密なサウンドスケープから、いい意味で抜けを感じた部分はライブでも明らかだった。
シンセやボーカル、そしてドラマーをサポートに迎え、ドミニクもカイも、ベースやギターをプレイするなど、曲ごとに楽器をスイッチ。エレクトロやベースミュージックを通過してきたポストパンクなビートやニューウェーブのイノセントな部分。神聖なものから遊び心に満ちたものまで、オーディエンスを没入させるウワモノのセンス。先鋭にしてチャーミングですらある貴重なバンドセットだった。
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