eastern youth | 夏の魔物2018 in TOKYO | 2018.09.02

垣間見せた安定感

eastern youthが9月2日、お台場野外特設会場J地区で開催されたイベント、夏の魔物2018 in TOKYOに出演した。決して広いとは言えない野外の会場に配置されたいくつものステージで、アイドルからベテランのロックバンドまで、ボーダーレスなラインナップが短時間でどんどん転換していくごった煮感満載のイベントだった。

朝は強い雨が降っていたが、午後には止んで、曇天の下での演奏となった。出演時間は14時35分。多数のアーティストが出演するショーケース的なイベントにしては、見渡す限りの観客が足を止めて、30分間のeastern youthの演奏を最後まで見守っていた。容赦なく他のステージの音がかぶってくるため、「夏の日の午後」のイントロの静かな始まりだけ、吉野寿(Gt/Vo)が苦笑しながらタイミングを待つような場面があった。それ以外はMCもそこそこに、3人が一丸となって集中した演奏で駆け抜けた。シビアな環境であれ、いつもどおりのパフォーマンスが発揮できる、長いキャリアで培われた安定感が垣間見えた。

<SET LIST>
01.ソンゲントジユウ
02.夜明けの歌
03.街の底
04.沸点36℃
05.夏の日の午後

Text by Keiko Hirakawa
Photo by Keiko Hirakawa