LORD ECHO | 朝霧JAM 2017 | 2017.10.08

ニュージーランドのフロア盛り上げ名人、朝霧に登場

ニュージーランドの首都ウェリントンを拠点に活動する人気プロデューサーのマイク・ファビュラスによるプロジェクト、ロード・エコーが待望の朝霧ジャム初登場を果たした。

「みなさん、元気ですかー? 私たちは、ロード・エコーです。ニュージーランドから来ました!」と可愛らしく日本語で挨拶するロード・エコーの歌姫、リサ・トムリンス。今年リリースされた新譜『ハーモニーズ』のリードトラック「ウォウ! ゼアーズ・ノー・リミット」からスタート。レゲエのバックビートの上を、トランペットとサックスのホーン隊がジャジーな調べを、コンガの鳴りがアフリカンな香りを添える。マラ・ティーケーの甘いハイトーンボイスにオーディエンスはのっけから酔いしれている。2曲目でいきなり、ロード・エコーの名を世に知らしめたシスター・スレッジ「シンキング・オブ・ユー」のラヴァーズロック風カバーを投下。イントロだけで大歓声が上がる。マイクがギターを手にし細やかなフレーズを刻む。リサが愛の唄を高らかに歌い上げ、一気にピースフルな空間になった。

その後も、メロウでお洒落な「アイ・ラヴ・ミュージック」やカーティス・メイフィールドの「スーパーフライ」の世界を感じさせ「マコッサ・ナンバー・スリー」、ディスコ調でダンサブルな「モルタン・ラヴァ」とフロア向けのキラーチューンが次々と繰り出される。

「ロウ・ダウン・ザ・ストリート」で圧倒的にパワフルな歌声を披露し、「次でラストソングなの」とのリサの挨拶に、踊り倒して熱気ムンムンのオーディエンスから「モア!モア!(もっと!もっと!)」との叫び声が返された。ラストで「アー・ユー・レディ・フォー・パーティ!?」の掛け声とともに「フィスト・パンプ」で出力されるマイクの電子ビートで、ステージもフロアもすべてがダンスフロアと化す。楽器を放り出して、みんなで楽しそうにダンスしている。横で見ていた関係者と思しき女性までステージに出て来てダンスするのだ。それに呼応してオーディエンスのノリは最高潮を迎え、朝霧ジャムの初舞台を大円団で終幕した。

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Text by Takafumi Miura
Photo by Shinya Arimoto