eastern youth | 福岡 ZEPP FUKUOKA | 2019.03.24

踏み外すから面白い

3月24日(日)、eastern youthがZEPP FUKUOKAで開催されたイベント、『FX2019』に出演した。

サウンドチェックで吉野寿(Gt/Vo)が奏でる重層的なギターの音から流れるように1曲目の”ソンゲントジユウ”のイントロが鳴らされると、観客が拍手で迎える。

30分の持ち時間で5曲の演奏だった。コンパクトにまとまったなかにも、緩急が豊かにあり、運びの旨さを感じた。途中で吉野の2台のギターアンプのうちの1台が鳴らなくなったようだが、フロアでの聞こえ方は大きく変わらなかった。

最後の曲、”踵鳴る”の前に吉野が語る。

「うまくいきませんよ、何をやっても。アンプは鳴らねえし。踏み外してばっかり。だけど踏み外すのが面白いと思ってます。踏み外してないやつの音楽なんて聴きたくない」

「踏み外すから面白いんですよ。人間が面白いから、音楽も面白いんです」そのあと、吉野が「回収なんかしてるんじゃねえ」と小さく呟くと、昨今報じられているニュースについてだなと察したフロアは、歓声と拍手に沸いた。

次のライブは4月7日(日)。渋谷のライブハウスで行われるサーキット・イベント『SYNCHRONICITY’19』に出演する。eastern youthの出演時間はduo MUSIC EXCHANGEにて20:50より。4月20日(土)には渋谷クラブクアトロで昨年の全国ツアー以来の『極東最前線』が開催される。ゲストにはうつみようこを迎える。

<SET LIST>
01.ソンゲントジユウ
02.夜明けの歌
03.街の底
04.矯正視力〇・六
05.踵鳴る

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Text by Keiko Hirakawa
Photo by Keiko Hirakawa