充満する熱気のなかで
eastern youthが7月5日、大阪・十三FANDANGOで開催された、SuiseiNoboAz自主企画”BIGGER THAN BIG BOX WEST”に出演した。
チケットはソールドアウト。定刻の18時半を10分ほど経過した頃、フロア後方の階段から降りてきたメンバーは、満員のフロアを抜けてステージへ。登場SE、町田町蔵+北澤組の”イスラエル”のイントロのリズムの緊張感のままに”夏の日の午後”が始まり、吉野寿(Gt/Vo)のギターの甲高い音が”砂塵の彼方へ”へとつなぐ。
「東京からやってまいりました、eastern youthと申します。少々うるさいバンドですけどね、さきほどSuiseiNoboAzのサウンドチェックを見させていただきましたけども、彼らほどうるさくはないです」
3曲目の”ソンゲントジユウ”の前に吉野が挨拶すると、観客の緊張が和らいだ。この時点でかなり暑かったが、”脱走兵の歌”、”踵鳴る”が演奏されるとフロアの温度はさらに上昇する。
「バンドマンなんかと付き合わない方がいいよ。俺からも忠告する。ロクなことはない」
この後に出演するクリトリック・リスの名曲、”バンドマンの女”を連想させながら、
「それでも付き合っちゃうんだよね……。かわいい奴らめ」と続ける吉野に、フロアから大きな笑いが起こる。”時計台の鐘”、”たとえばぼくが死んだら”、”夜明けの歌”が続く。代表曲中心の選曲に、先ほどの”脱走兵の歌”と最新曲の”時計台の鐘”が効いていて、見応え充分だ。
eastern youthが初めて大阪でライブをした場所が、十三ファンダンゴだったという。その時の対バンはGARLICBOYSとウルフルズ。「お客さんが60人くらいで、全てウルフルズのお客さんでした」と吉野は当時のライブの様子を語る。ファンダンゴは、今年10月に堺市に移転する。
「そしてまた俺たち、街の底で会おうぜ!」
締めくくりは、”街の底”だった。爆音にぐっと対峙する観客の集中力と、eastern youthの3人が織りなす気迫がぶつかり合って、フロアに熱気が充満した50分。再び満員のフロアを通って階段を登っていく3人を、フロアからの大きな拍手が見送った。
<SET LIST>
01.夏の日の午後
02.砂塵の彼方へ
03.ソンゲントジユウ
04.脱走兵の歌
05.踵鳴る
06.時計台の鐘
07.たとえばぼくが死んだら
08.夜明けの歌
09.街の底
<eastern youth 日比谷野外大音楽堂公演 開催概要>
2019年 9月28日(土) 日比谷野外大音楽堂
開場 16:45 / 開演 17:30
※雨天決行・荒天中止
前売:¥4,500(全席指定) / ペアチケット:¥8,000(全席指定)
※未就学児童は保護者同伴に限り入場可(小学生以上はチケット必要)
※未就学児童でも座席が必要な場合はチケットが必要です。
詳細: https://smash-jpn.com/live/?id=3150
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