eastern youth | 東京 Zepp Tokyo | 2019.07.16

想いを受けて立つ

7月16日、Zepp Tokyoで開催された「THAT is YOUTH!!!! FES curated by CENT CHiHiRO CHiTTiii」にeastern youthが出演した。

BiSHのセントチヒロ・チッチが企画し、自ら出演交渉を行った同イベント。共演のGEZAN、リーガルリリー共に30分ずつの持ち時間でテンポよく進行し、eastern youthの出演時間の20時となった。ステージに登場した吉野寿(Gt/Vo)が”夏の日の午後”のイントロの口笛を吹いただけで、Zepp Tokyoのフロアを埋め尽くした観客から歓声と拍手が沸き起こった。期待値の高さをひしひしと感じる。吉野のギター・アンプには、セントチヒロ・チッチの直筆と思われる、かわいらしい吉野、村岡ゆか(Ba)、田森篤哉(Dr)の似顔絵が貼ってある。

30分に新旧の代表曲を配した、究極とも言えるセットリスト。MCなしで一気に駆け抜けた。3人で放つ、鋭さを孕んだ音塊を、観客はまっすぐ浴び続ける。BiSHの曲、”スパーク”がインスパイアされたと言われる、”夜明けの歌”が演奏されると拳を掲げる観客が増え、アウトロは満場の拍手に彩られた。ラストの”街の底”では最前列付近にいるBiSHのTシャツを着た若い観客の一群が、凄まじい盛り上がりを見せるまでになった。

演奏中、下手の袖からステージに熱い視線を送っていたセントチヒロ・チッチ。そのリスペクトを受け止め、凝縮された渾身の演奏で応えたeastern youth。セントチヒロ・チッチの想いが込められた特別な瞬間に、いままさに立ち会っているという観客の感慨。Zepp Tokyoのフロアにはそれらの熱が静かに深く渦巻き、eastern youthが盛大な拍手で見送られたあとは、BiSHのパフォーマンスによって爆発的に昇華するのだった。

<SET LIST>
01.夏の日の午後
02.砂塵の彼方へ
03.ソンゲントジユウ
04.夜明けの歌
05.街の底


<eastern youth 日比谷野外大音楽堂公演 開催概要>
2019年 9月28日(土) 日比谷野外大音楽堂
開場 16:45 / 開演 17:30
※雨天決行・荒天中止
前売:¥4,500(全席指定) / ペアチケット:¥8,000(全席指定)
※未就学児童は保護者同伴に限り入場可(小学生以上はチケット必要)
※未就学児童でも座席が必要な場合はチケットが必要です。
詳細: https://smash-jpn.com/live/?id=3150


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Text by Keiko Hirakawa
Photo by Keiko Hirakawa