SHAME | FUJI ROCK FESTIVAL | 2019.07.26

「若さ」= 今、この瞬間に爆発!

フジロック初日のレッドマーキー。トップバッターの突然少年の激烈ライヴの後は、サウスロンドンからやってきた若き刺客、Shameだ!昨年の初来日も記憶に新しい彼らだが、まだお昼の早めの時間帯にもかかわらず、心待ちにしているロックファンでぎっしり。

「笑点」のテーマ曲がコミカルに流れる中、バンドが登場した。フロントマンのチャーリー・スティーンは一見パジャマ?と思わせる上下ストライプ柄のシャツ&パンツの出で立ちで、縦横無尽に動き回る。
個人的な本セットのハイライトは2発目に発射した弾丸の”Concrete”。最近、ロック系のイベントでよく耳にするこの曲がライヴならではのハイオク満タンのエネルギーをもって迫り来ると、それに呼応したオーディエンスが飛び跳ねまくるのだ。現場がすべてということをまざまざと思い知らされる。

終始、バンド5名が渾身一体となって「今、この瞬間」にすべてを叩きつけるかのようなステージは爽快の一言。ベースのジョシュはどんだけ動き回るのっていうほど元気爆発だ。いつもはラストのはずのところ、テンションが上がりすぎてか、早いタイミングから上半身裸になり、フロアに飛び込むチャーリー。めちゃめちゃパワフルだ。「日本は、演るのに世界で最高の場所だ!」とご満悦。

疾走感がたまらない”Lampoon”で、チャーリーがステージ前にクルクルと円を描いてサークル・モッシュを作り出し、ジョシュはステージ上で転げまわって、ラストで感謝ともに”Gold Hole”を投下した。チャーリーはオーディエンスに支えられ、仁王立ちしてがなり立てるわダイヴするはで、完全燃焼そのものな激アツセットの幕引きを行った。今日のベストアクトはもうShameに決まっちゃったんじゃないの?

Text by Takafumi Miura
Photo by Ryota Mori