2年ぶりとなる全国ツアー『 〜爆音列島2025〜』開幕
8月2日、eastern youthの全国ツアー『全国巡業公演 〜爆音列島2025〜』が千葉LOOKで幕を開けた。ツアーは、2023年に行われた結成35周年記念巡業『EMOの細道』以来2年ぶりで、千葉LOOKでの公演は2018年の30周年ツアー以来、実に7年ぶりとなる。吉野寿(Gt/Vo)、村岡ゆか(Ba)、田森篤哉(Dr)の3人は、定刻どおりステージに登場した。
吉野は序盤のMCで、「この会場では私、死にかけたことがありまして、そういった意味では、私にとっては呪われた会場なので、今も若干不安な気持ちになる。俺は今日ここで死ぬんじゃないかなという気持ちがなくもないですけれども、まあ、そうなったらなったで、特段誰も恨みませんのでお気になさらず」と語る。これは、2009年のツアー中に吉野が心筋梗塞で倒れたことを指しており、その当時の様子は川口潤監督によるライブドキュメンタリーDVD『ドッコイ生キテル街ノ中』でも垣間見ることができる。「特別なお構いもできませんけれども、曲だけはたくさんやりますので」と続けると、観客からは期待に満ちた拍手が送られた。
また、この日のチケットはソールドアウトしており、フロアは満員だった。ステージと観客の距離が極端に近いことについて吉野は「近くてめちゃくちゃやりづらいです」と言いつつ、「でもいいんだよ、顔が見えるから。1000円札が見えてるよ、その透明な財布から」と最前列の観客に向かって語りかけ、会場を和ませていた。
アンコールでは、村岡が「私、10年以上前はファンとして最前で観ている方でした。その時は吉野さん、やりにくかったと思いますけど……もう時効だということで許してください」と笑顔で語り、吉野の言葉を受け継ぐようなやりとりが微笑ましい。
今回のツアーは全18本におよび、旭川、静岡、長野、郡山など、バンドが久しぶりに訪れる地方にも訪れる。さらにツアー期間中の8月30日には、渋谷クラブクアトロでゲストにkurayamisakaを迎えた『極東最前線』の開催も予定されており、9月13日にはITAMI GREENJAM’25への出演も控えている。
村岡は2015年9月にバンドに加入しており、本ツアー中に加入10周年を迎える節目のタイミングでもある。特別な演出はなくとも吉野の「曲だけはたくさんやりますので」という言葉どおり、次々と力のかぎりに演奏される代表曲とともに、「今」を更新し続けるeastern youthが放つ鮮烈な音の塊を全身で受け止めるようなツアーになるだろう。最終日まで曲目や詳細には触れないが、その一端を写真で伝えてみたい。
『極東最前線 106 〜暗闇でしか聴こえぬ歌がある〜』
8月30日(土)渋谷CLUB QUATTRO
開場 16:00 / 開演:17:00
https://smash-jpn.com/live/?id=4504
『eastern youth 全国巡業公演 〜爆音列島2025〜』
https://smash-jpn.com/live/?id=4469
8月2日(土)千葉 LOOK
8月9日(土)福岡 DRUM Be-1
8月10日(日)広島 セカンドクラッチ
9月6日(土)岡山 YEBISU YA PRO
9月7日(日)京都 磔磔
10月3日(金)札幌 ペニーレーン24
10月4日(土)旭川 CASINO DRIVE
10月12日(日)F.A.D YOKOHAMA
10月13日(月・祝)静岡 UMBER
10月25日(土)盛岡 CLUB CHANGE WAVE
10月26日(日)仙台 Rensa
11月8日(土)金沢 AZ
11月9日(日)長野 ライブハウスJ
11月15日(土)福島 HIPSHOT JAPAN
11月16日(日)新潟 CLUB RIVERST
12月6日(土)名古屋CLUB QUATTRO
12月7日(日)梅田CLUB QUATTRO
12月20日(土)渋谷 Spotify O-EAST