流石! の60分
7月24日、eastern youthが新代田FEVERで開催された突然少年の自主企画『レコ発東京編 灼熱ツーマン』に出演した。4月の「極東最前線」以来、eastern youthはフェスやイベントへの出演が続いているが、東京でのワンマンライブは9月28日(土)の日比谷野外大音楽堂まで待つことになる。野音までのインターバルをつなぐ、よきタイミングのライブだ。
2日後にフジロック・フェスティバルへの出演を控えた突然少年の企画とあって、フロアは老若男女で満遍なく埋まっている。1曲目”ソンゲントジユウ”の演奏前、吉野寿(Gt/Vo)によってゆっくりとギターが鳴らされ、イントロが始まれば爆音がフロアを満たす。全10曲を演奏したが、最後まで淀みなく緩急が紡がれていく。”月影”のコーラスは大いに盛り上がり、おそらく3年ぶりではないか? と思われる”扉”が演奏されるとフロアは驚きで満ちた。
MCでは若手の対バン相手とそのファンを意識してか、「老害っていうのがあるんだってね……」と語りだしたり、「こう見えても17歳だった頃があるんですよ」と言う吉野にフロアから笑いが起こる。自虐的なようでいて、演奏を見れば「老い」どころか30年以上の活動で培ってきた田森篤哉(Dr)、村岡ゆか(Ba)とともに織りなす盤石の響きと、「誰になんと思われようが、行けるところまで行ってやる」という吉野の気概がビシビシ伝わってくる。老害、上等じゃないか。最後の”街の底”で、この日一番の盛り上がりを迎えて終了。流石! とうならされる60分だった。
<SET LIST>
01.ソンゲントジユウ
02.夏の日の午後
03.月影
04.青すぎる空
05.素晴らしい世界
06.扉
07.雨曝しなら濡れるがいいさ
08.時計台の鐘
09.夜明けの歌
10.街の底
<eastern youth 日比谷野外大音楽堂公演 開催概要>
2019年 9月28日(土) 日比谷野外大音楽堂
開場 16:45 / 開演 17:30
※雨天決行・荒天中止
前売:¥4,500(全席指定) / ペアチケット:¥8,000(全席指定)
※未就学児童は保護者同伴に限り入場可(小学生以上はチケット必要)
※未就学児童でも座席が必要な場合はチケットが必要です。
詳細: https://smash-jpn.com/live/?id=3150
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