音楽「も」楽しもう朝霧JAM

最高のロケーションで音楽に浸る2日間

フジロック前夜祭のときに、ゲート前で突如発表された朝霧JAMの出演アーティスト。SNSですぐに拡散されていたようにフジロックに来るような人たちに、ど真ん中なメンツだったのだ。

朝霧JAMの魅力は、富士山麓の高原でキャンプして、飯食って酒飲んでのんびり過ごすことで、ライヴ以外にも楽しみはいろいろある……って散々いわれているので、ここ数年はむしろまじめにライヴを観ている。朝霧のメインステージにあたるレインボーステージでちゃんとライヴをみないともったいないと思うようになったからである。レインボーステージは晴れていれば左手に富士山、高いところから遠くに駿河湾を望める。天候が悪い時は霧が降りてきて視界がなくなるときがあってむしろ幻想的だ。地面は芝生などで柔らかく、広大なアリーナなのでゆったりと観られることが多い。どこをとっても国内屈指のロケーションを誇るのだ。

一方のムーンシャインステージも地面は芝生、周りに飲食のテントやフリーマーケット的な店舗があるのは、レインボーステーと同じだけど、ひと回り小さいステージである。ちなみにこのステージの場所は第2回の朝霧JAMでは駐車場だったことを覚えている人はどれくらいいるだろうか。そのムーンシャインは、こじんまりとしたステージゆえに親密さを生みエレクトロ系の音楽に親和性が高い。

まだステージ割が発表されてないので、発表されたアーティストがどのステージにでるのかわからないけど、レインボーステージにBOREDOMS、ムーンシャインに合いそうなのがTENNYSONを挙げておく。

いろんな名義があるけど、実質3回目の朝霧JAM出演となるBOREDOMS。国内外で様々な実験的な演奏をおこない、常に驚きのステージを繰り広げている。ドラマーをたくさん起用したり、ギターを改造した楽器を使ったりと、見た目もインパクトある。そのライヴで大地から湧き上がるリズムを体感し、ギターやシンセサイザーが狂乱を加速し、トランスする音楽が聴く者を高める。そのライヴが富士山麓という場所でおこなわれるのだというのは、想像するだけでワクワクする。今回は「4名のギター/ベース、2名のドラマー、ヴォーカル、エレクトロニクスのシンプルなバンド編成」らしい。

そしてTENNYSONはカナダ出身の兄妹デュオ。可愛らしい音色が特徴で、ポップでテクノな音楽は聴く者を心地よく和ませる。Tychoが好きな人なんかに受け入れられるのではないだろうか。SKRILLEXが設立したレーベルから音源をリリースし、M83のツアーに参加するというコースを歩んでいるように今後、もっと人気がでてもよいと思われる。できれば晴れている午後に聴きたい。

もちろん、他にも5人編成になったJOHN BUTLER TRIO+やGOGO PENGUINや18歳の女の子によるローファイなロックであるSNAIL MAILなど楽しみなアーティストは盛りだくさん。すでに場内駐車場も売り切れているけど、まだ参加する手段は残されている。ぜひ、音楽に身をゆだねられる朝霧高原へ。

<編集部オススメ5アーティストはこちら>
BOREDOMS

TENNYSON

JOHN BUTLER TRIO+

GOGO PENGUIN

SNAIL MAIL

<開催概要>
It’s a beautiful day~Camp in 朝霧JAM
10月6日(土)~ 7日(日)富士山麓 朝霧アリーナ・ふもとっぱら 
開場・キャンプ開始:10月6日(土)10:00~
開演:10月6日(土)14:00~
終演:10月7日(日)20:00 予定
キャンプ終了:10月8日(月)11:00 ※指定キャンプサイトに限る
2日通し券 – ¥15,000(お一人さま / 税込 )キャンプ利用込み
各種駐車券 – ¥4,000~ (1台 / 税込 )2名様以上の2日通し券と併せてのみ購入可能

詳しくは朝霧 JAM オフィシャルサイトにてご案内しております
朝霧 JAM オフィシャルサイト http://asagirijam.jp 

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Text by Nobuyuki Ikeda
Photo by Takanobu Shiga