eastern youth | 大阪 Live House ANIMA | 2024.09.05

36年のなかの、10年目。その1日目

9月5日、心斎橋ANIMAで、eastern youthの7月5日以来、2ヶ月ぶりとなるライブが開催された。この日は、ANIMAの5周年を記念するライブシリーズへの出演で、共演は初顔合わせとなる踊ってばかりの国だった。eastern youthが木曜日にライブを行うのは珍しいが、チケットはソールドアウトした。

持ち時間は50分+アンコール。鮮烈なスタートを切り、吉野寿(Gt/Vo)の鋭いギターとストレートに刺さってくる歌、田森篤哉(Dr)のダイナミックなドラム、村岡ゆか(Ba)の豊かな響きのベースが、緩急自在に展開する磐石な演奏を繰り広げた。吉野寿はライブ中盤に「踊ってばかりの国の方(Gt/Voの下津光史)の年齢をおうかがいして、35歳だっていう話で、僕らこのバンドを始めて36年目なんですよ。(中略)浦島太郎みたいな気持ちです」と語った。

村岡ゆかはアンコール前のMCで、来場者への感謝と、5周年を迎えた会場への祝辞を述べた。吉野から「MORE〜(もっと話して)」と促され、「私事なんですけれども、今日でこのバンドに入って9年でございます。これからもしっかり頑張ります」と付け加えると、会場は大きな拍手に包まれた。

村岡が初めてeastern youthのメンバーとしてステージに立ったのは、2015年9月5日のBAY CAMPというイベントでのライブだった。そして9年後の9月5日、心斎橋ANIMAに集った観客は、村岡が加入して10年目に突入したバンドの姿を目撃することとなった。

本日(9月6日)、eastern youthは名古屋クラブクアトロでライブを行う。

Text by Keiko Hirakawa
Photo by Keiko Hirakawa