自然をもあやつかるかのような、パワーに満ち溢れたステージ
朝霧ジャムには10年ぶりの登場となるウーア。定刻を少し過ぎ、蛍光オレンジのミニワンピースに白のポンチョを重ねたような不思議な衣装で踊りながらマイクの前へ位置付いた。そして「イェーイ」と一言声を上げただけで、一帯の空気がすぐに彼女の色に染まる。
なんの気負いもないような自然体な振る舞いやお茶目な言動と、それらに相反するような歌声の凄みは、終盤に披露されたヒット曲「悲しみジョニー」でより際立っていた。そして、呪文のような歌とコケティッシュなダンスで湧かせた「AUWA」で終演。きらめく日差しや涼しい風、時折顔を覗かせた富士山など、それらをも彼女があやつっているかのように感じる、非凡なるパワーと世界観にどっぷりと浸かった。
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