自身のロックンロール人生を投影したステージ
朝霧ジャム2017初日、レインボー・ステージ2発目は、ニューヨークを体現し続けるシンガーソングライターのガーランド・ジェフェリーズが登場。
ポークパイハットで粋にキメたガーランドがいたって自然体でステージに姿を見せると、今は亡き、ガーランドの大親友のルー・リードが在籍した伝説のバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの超名曲「アイム・ウェイティング・フォー・ザ・マン」で開演。「フジロック!」と煽りを間違えたけれど(笑)、のっけからがっちりとオーディエンスの心を掴んだ。
本セットのハイライトは「ジョン・レノンに捧げる」と披露したビートルズの「ヘルプ」。チャーリー・ロスの暖かみのあるピアノの調べとガーランドの熱い魂が込められた歌声に、ここ朝霧一帯が酔いしれ一体となった。
キーボードの音が跳ねまくり楽し過ぎるクエスチョン・アンド・ザ・ミステリアンズのカバー曲が「96 ティアーズ」の中、ガーランドがステージ横で観ていたスマッシュ代表の大将こと日高正博に駆け寄って、ステージ中央へ連れ出してハグ。そんな感動的な瞬間の後、名曲「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」を投下し、ここ一番の盛り上がりを見せた。
ラストはやっぱりこの曲、自身のロックンロール人生を謳歌する「ヘイル・ヘイル・ロックン・ロール」であっという間に50分間のステージを駆け抜けた。ステージ下に降りてきてオーディエンスと楽しそうに触れ合いまくるガーランドはやっぱり最高!「これぞロックンロール!」なステージを繰り広げてくれた。
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