MARTHA HIGH with オーサカ=モノレール | 朝霧JAM 2017 | 2017.10.07

朝霧ジャムよ、これがファンクってもんだ!

朝霧ジャム2017初日、レインボー・ステージの一発目をかざったのは、マーサ・ハイ ウィズ オーサカ=モノレールだ。今年で25周年をむかえる浪速の激アツファンクバンド、オーサカ=モノレールに”ソウル/ファンクのゴッドファーザー”ことジェイムズ・ブラウンのバックシンガーを何と30年強に渡り務めたディーバ、マーサ・ハイのコラボステージと来れば、観ないわけにはいかない!(今年の朝霧ジャムで期待一番のステージだったかもしれない)

オーサカ=モノレールの一同がのっけからブリブリにファンクし、フロントマンの中田亮が粋な呼び込みをすると、満を持してマーサ・ハイが登場。刈り込まれた頭に煌びやかなアクセ、(往年のディーバにしては)タイトなお姿。ジ・アイズレー・ブラザーズの名曲「ショウダウン」から「ゲット・アップ!」とパワフル過ぎる声が朝霧アリーナにこだます。「バン!バン!仕留めたわよ!」と銃で撃つ仕草なんてするんだから、居合わせたオーディエンスは悶絶もんだ。

その後も軽快で楽しいソロ曲「ザ・ハーデスト・ワーキング・ウーマン」やリン・コリンズの「シンク(アバウト・イット)」が矢継ぎ早に繰り出され、ステージ前方はファンキーに腰を揺らすオーディエンスでてんこ盛り。本セットのハイライトはJBプロデュースによる「ヒーズ・マイ・ディン・ドン・マン」だ。女性パートの”He can ring my bell.”と男性パートの”Dingdong Dingdong Dingdong Dingdong Ding Dong man!”の混成コーラスは楽しさの極致だった。

ラストは「ロック・ミー・アゲイン」で、速水暖と池田雄一のギターバトルが飛び出し、オーサカ=モノレールが爆音でファンクする中、マーサが投げキッスを飛ばして丁寧にお辞儀をしてステージを後にした。涼しい風が流れていた朝霧アリーナ一帯が、濃ゆーい熱気とオーディエンスの最高の笑顔で包まれた。

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Text by Takafumi Miura
Photo by Yuki Sayaka