富士山も顔を出したダンス・パーティー
晴天の朝霧JAM2日目、12時15分。揃いのジャージに身を包んだ思い出野郎Aチームが、ムーンシャイン・ステージに登場した。1曲目は「グダグダパーティー」で幕を開け、「マジック・ナンバー」「アホな友達」へと続けば、渦巻くグルーヴとリフレインする印象的なフレーズで加速度をつけていく。「夜のすべて」では高橋一(ヴォーカル / トランペット)が「朝霧JAM、すげー自由なフェスって聞いてたんで、楽しみましょう!」と観客に呼びかけ、歓声に沸いた。
「生活リズム」の後のMCで高橋が「富士山がちょっと見えてきた!」と語れば、観客は一斉に後方を向き、早朝以来、やっと雲の合間から山頂を見せた富士山に大喜び。続く「ダンスには間に合う」も大いに盛り上がり、「週末はソウルバンド」では、「(久しぶりにデートしたかと思えば)タワレコかユニオンだし」「(家賃を滞納してるのに)CDとビールは買えるのね」の歌詞を「朝霧JAMなんか行ってるし」「2日券は買えるのね」に変えて歌い、観客から笑いが起こっていた。そして堂々の「タイム・イズ・オーバー」で締めた……かと思いきや、まだ時間があるということで、「ミラーボールの神様」まで聴けるという、嬉しいオマケつきだった。8月にリリースされた2ndアルバム『夜のすべて』の収録曲中心の選曲で、ムーンシャイン・ステージが開放感あふれるダンス・パーティーの会場と化した、45分間だった。
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