SXSW Music Festival 2025 総括対談 | 想像の向こう側へ(前編)

去る2025年4月13日、京都某所にあるEat,Play,Sleep inc.の根城にて本対談は行われた。毎年3月になると、開催地オースティンへ足を運び続けているSXSWの猛者2名が繰り広げる縦横無尽の語り。初参加のきっかけから、過去の忘れ難きライヴやエピソードなど大ボリュームだが、傾聴すべきはやはり今年、そしてその先のこと。実際に街を歩き、人と出会い、あの世界観を体験したからこそ導き出される見解が満載だ。SXSWは「今ここ」に焦点が当たっている。その視点は未来へ向かってさらに深く、遠くへと広がっていく。我々はあまりに知らないことが多すぎる。知らないことすら知らないようなことが一体どれほどあることか。人は多くのことを知らないまま、体験せぬままに死を迎えてしまうのだろう。だからこそ人生には冒険が必要なんだ。自分の世界をひっくり返してくれるような体験をもたらしてくれる。SXSWのような冒険が。

【対談者プロフィール】

堤大樹
Eat,Play,Sleep inc.代表。京都を拠点に活動するインディペンデント・カルチャー・メディアのANTENNAでは編集長を務める。SXSWには2016年に初参加。以降は、コロナ禍の影響が色濃かった2020年と2021年を除き毎年現地に足を運んでいる。

森リョータ
写真/映像制作会社「CYANDO LLC.」の代表を務めるフォトグラファー。フジロック速報WEBサイト「FUJIROCK EXPRESS」や、本メディア「LIM PRESS」の運営も手掛ける。SXSWは初参加の2004年来、日本人で最も多く取材していると思われる。

三浦孝文(聞き手)
会社員として働く傍ら、フリーの音楽ライターとして活動。主な寄稿先は「FUJIROCKERS.ORG」、「FUJIROCK EXPRESS」、「LIM PRESS」など。SXSWはアメリカに住んでいた2004年に初参加。おもちゃ箱をひっくり返したような世界観に一発で魅了され、その後計6回現地に赴いている。


そもそもの話からはじめようか

――まず、SXSW初参加の経緯について教えてください。

堤大樹(以下、堤):ANTENNAを一緒に立ち上げた岡安(いつ美)が、2011年にリョータさんのチームで初めてSXSWに参加したんですよね。そもそもANTENNAを立ち上げた理由にも繋がるんですけど、お互いが過去の体験を共有していく中で、彼女にとってSXSWの参加が鮮烈な記憶として残っているというのを聞いてすごく興味を持っていて。加えて、SXSWやオースティンにおいて大きな存在であるピーランダ―・イエローさんが恩人だということで、そんな彼のところに自分たちの立ち上げたメディアで戻るこということに意義を見出していたことが大きなきっかけです。その流れで2017年にプレス申請をしてみたらありがたいことに許可がもらえて。それで全然細かいことはわからず手探りの状態で参加してみたところから縁がスタートしました。行くようになってからは僕も大好きになって、行くのが習慣になった感じですね。

森リョータ(以下、森):2004年にNYで知り合ったミュージシャンから、「おもしろいフェスがあるから絶対に行ったほうがいいよ」と強く勧められたんだよね。
それがSXSWだった。
当時、ICPの報道写真ワークショップに参加していて、毎週出される課題でミュージシャンのドキュメンタリー作品を提出していたから、その流れでSXSWへ行くことにしたんだ。

This photo is provided by courtesy of ANTENNA

――なるほど。では、SXSWがどんなものかっていうのを簡単に話してもらってもいいですか?現場ならではの忘れられないエピソードなんかも交えて。

:SXSWが何か……「世界のインディーのショーケース*」、それ以上でもそれ以下でもないかなと思うんですよね。ただ、まずそこが日本に伝わっている情報とギャップがある。日本でもSXSWを参考にしたイベントっていくつもありますが、実際は別物だと感じていて。音楽分野はサーキットフェスみたいになるし、テクノロジー分野だとビジネスカンファレンスになっちゃう。それらがハイレベルに融合しつつオースティンという街全体の広範囲をフィールドにしながら遊べるように構築しているアプローチがSXSWなのだと思っています。そう考えると、やっぱり「世界最大のインディーのショーケース」という表現が適切だろうなと。

*ショーケース(showcase)
新しいアーティストや新作のお披露目やプロモーションを目的としたイベントのこと。本対談では「ライヴ」と「ショーケース」が同義で語られている。

:忘れられないエピソードはもちろんたくさんあります。一つは初めて行った年の初日の夜に、まだ何が何だかわからない状態でフラフラしていると、リンゴ・デススター(Ringo Deathstarr)がチア・アップ・チャーリーズ(Cheer Up Charlies)っていうベニューで普通に演奏していました。それまでは、海外アーティストのライヴはかしこまって見に行くのが当たり前だったのに、目の前でラフにプレイしていて。日本の空気とはまったく違う熱気に包まれているのを目の当たりにして鮮烈な印象を受けましたね。

あと、2018年にスーパー・オーガニズム(SUPERORGANISM)とかブラック・ミディ(Black Midi)とかこれから飛躍していくであろうアーティストを小さなベニューで間近で観たのも。MEUTEというドイツ、ハンブルクのビッグバンドがメインストリートの6thストリートを練り歩いてプレイしていたのも忘れられないですし、おとぼけビ〜バ〜が演奏の途中で電源を落とされたのも現場で見ていました。不意打ち、アクシデント的な出会いはどれも印象深いですね。全然来日してくれないブロークン・ソーシャル・シーン(Broken Social Scene)を3回も観れたり、いい思い出も色々ありますね。「このバンドがこんなところでやるんだ!」という距離感の近さはやはり特別です。

:忘れられないエピソードなんて、20年も通ってたら山ほどあるよね。人との出会いも数えきれないくらいあるよ。たしか2012年だったかな。ミネアポリス空港の入国審査で怪しまれて別室で荷物やら調べられる羽目になったんだけど、そこに同じような境遇のアジア系男性がいてさ。取り調べから解放されたあと、その人に声をかけたら日本人でさ、一緒に飲んだんだよね。「大変でしたね~」って。そしたら、SXSWに遊びに行くと言うじゃない。これがきっかけで仲良くなって、のちにLIM PRESSを一緒に立ち上げることになったのが、今ここにいる三浦さんっていうわけ。

アーティスト絡みの話でいうと、UKエレクトロ・ロックのザ・プロディジー(The Prodigy)が観たくてライヴ会場に行ったんだけど、やたらヒップホップ系のファッションの人たちが多くて、あれ?って思ったんだよね。隣の人に「これってプロディジーだよね?」って聞いたら「そうだよ」って言うし。ステージの機材もまったく違うし。自分でも調べたら、なんとヒップホップデュオのモブ・ディープ(Mobb Deep)のほうのプロディジー(Prodigy)だったっていうオチ(笑)。完全に勘違いだったね。

――それ覚えてるよ(笑)。

オースティン空港(2012)Photo by Ryota Mori

SXSWは縮小傾向に?

――さて、去年は自分も参加したのですが、バンドが6thストリートを練り歩いて盛り上がっているような光景をあんまり見なかった気がしました。今年はどうでした?

:うーん、街の盛り上がりという意味では、やっぱりコロナ前後で変わったなという感覚はあります。今年は週末でも日中は6thストリートが歩行者天国になっていなかったですし。土曜の夜だけでしたね、以前のような賑わいを感じたのは。要因としては、盛り上がっているエリアが変わったことがあげられるかと思います。以前は少し怖いと感じていたような街の東側のエリアが今凄く盛り上がっていて、夜まで遊べる雰囲気になりました。現地の友人も言ってましたが、激しいジェントリフィケーションも一つの要因でしょうね。あと、テックの方の話になりますが、ナショナルジオグラフィックやソニーが展開していた企業やブランドのハウス(仮設の大規模な展示スペース)が減りましたよね。今年目立っていたのはメインスポンサーのリビアン(RIVIAN)くらいでした。

: そうだね、同感。大きいハウスが目立っていたのは、コロナ禍前の2019年までだね。今年、コンベンションセンター(Austin Convention Center)*の展示が、インタラクティブだけになってた。以前はインタラクティブとミュージックで、それぞれ展示の開催期間が分かれていたんだけどね。ミュージックの期間はフラットストック(FLATSTOCK)*だけになったんだ。けどそれもミュージックの前半だけで。今年そのことを知らずにミュージック後半に現地入りした知人は、とても拍子抜けしてたよ。すべての展示が終わってたから。

*コンベンションセンター(Austin Convention Center)
SXSWのメイン会場。入場のためのバッジやリストバンドを発行していて、SXSWに来たらまず訪れるところ。4月に再開発のため閉鎖されることが決まっており、来年のSXSWは大幅な運営変更が見込まれる。
This photo is provided by courtesy of ANTENNA

――去年の印象にはなりますが、フラットストックも規模が小さくなった気がしましたよ。

:遊びが全体的に縮小している傾向は感じていて。SXSWのポスターのデザインをシルクスクリーンでプリントしてくれるみたいなものもなくなりましたし、トートバッグも昔は制限なくもらえていたところが1人1つと制限されていたりとか。やっぱりシビアにならないといけない部分があるんだろうなというのは感じ取れます。

:フラットストックだけではなく、出演アクトも顕著に減っていた。公式サイトをチェックした限り、去年で約1200組くらいで、今年が1000組くらいってところ。そのうち、7割が自国アメリカのアーティストで、3割がそれ以外だった。その分、同じアーティストがあちこちの会場で演奏するんで、観れる機会が増えたのは嬉しいけど、昔の盛り上がりを知っていると、さみしいところもあるな。

:今年は「この日を逃したらもう観られない!」みたいなことがあまりなかったですもんね。

:2010年代くらいは、出演アーティストが2000組くらいいたからね。お目当ての大物のショーケースを見に行っても、入場規制がかかって入れないことも多かった。でも、今年はそういうのもほとんどなくて、土曜日にはもう観たいのはひと通り観ちゃって、あとはふらふら会場をはしごしながら、行き当たりばったりで気になるのを観てた感じだったな。

*フラットストック(FLATSTOCK)
メイン会場のコンベンションセンターで開催されるSXSWの名物ポスター展。ライヴやツアーのフライヤーなどのデザインを手掛けるアーティストたちの作品が一堂に会する。ハンドメイドのTシャツなどグッズも入手可能。在廊しているアーティスト本人たちと会話できるのが楽しい。
FLATSTOCK, SXSW (2025) Photo by Ryota Mori

SXSWならではなエピソードやハイライトがてんこ盛り

――全体的に縮小の傾向にあるとはいえ1000組の出演者ですからね。他のイベントやフェスではあり得ないほどライヴを観たはずです。その中から個人的な今年のハイライトを教えてください。

:僕はハー・ニュー・ナイフ(Her New Knife)ってバンドです。フィラデルフィアのジュリアズ・ウォー(Julia’s War Recordings)っていうレーベル所属のバンドで。チェス・クラブ(Chess Club)っていうかなり狭い箱で、めちゃくちゃモッシュが起きていました。「モッシュをしたくてそのバンドを観る」っていうのと「観てたら高ぶってモッシュしちゃった」っていうのとだとだいぶ意味合いが違うと思うんですけど、その時のは完全に後者のモッシュ。感情が内から爆発して動かざるを得ないって感じのライヴを深夜に見て、それがすごく良かったんです。それを観ていて思ったんですけど、最近のバンドって「良すぎる」んですよ。音楽偏差値が高くて、当たり前のように歌がよくて、ビートのバリエーションがあって、上質な音を出してるというか。それに比べてハー・ニュー・ナイフがあまりにもピーキーでノイジー、そしてインダストリアル。人がシンプルに音楽として安心できる閾値を逸脱しながらもバンド音楽としてまとまっている。この感じ、久しぶりに出会えたんですよね。それが今の自分のモードにビビビときて。

――最高ですね!来場者も少なくなってきている上にSXSWに来ている人って、関係者筋っぽい人が多いじゃないですか。だからか、あんまり盛り上がっていない、あるいは観てすらいないような人を現場で少なからず見かけることがあって。終始腕を組んでいるような。だからこそ、そういうエネルギー高めなライヴに出会えるってすごくいいなって思います。

:ジュリアズ・ウォーが前夜祭的なイベントもやっていたので観に行きました。パンク、ハードコア、シューゲイズとか、割と強い音を出すバンドばっかりだったんですが、若い子たちが集まって、めちゃくちゃ盛り上がっていました。若い世代がバンドに熱を上げているっていう光景を久しぶりに目の当たりにした気がしますね。このことは自分のレポートにも掘り下げて書きたいなって思っています。(この対談後に公開されたレポートは、こちらからご覧いただけます。【SXSW2025】Where Is My (Indie) Mind? インディー魂は今どこに。

This photo is provided by courtesy of ANTENNA

――森さんはどう?個人的なハイライトというところで。

:グレース・バウワーズ(Grace Bowers)を挙げたいな。実は彼女、去年11月に来日もしていて、今年はフジロックにも出ることが決まってるんだけど、ちょうどグラミー賞のステージでクリス・マーティン(Coldplay)と一緒にプレイしたことで話題になってたんだよね。まだ18歳で、これから大飛躍しそうな存在の彼女を、ほんと目と鼻の先で観られたのは嬉しかったな。当然ライヴの内容も最高だったし。演奏したのがアンオフィシャル(Unofficial)*の会場だったから、お客さんもそこまで多くなくて。静かにゆったり観られたのも特別な感じがして、今年のハイライトって言っていいと思う。

次に挙げるとしたら、あれこれ調べてたどり着いたアンビエント・カントリーのSUSSと、Immersion(イギリスのポストパンクバンドWireのコリン・ニューマンのデュオユニット)とのコラボバンド、ナノクラスター(Nanocluster)かな。複雑で魅力的な音の風景が広がってて、没入感がほんとにすごかった。どっちのバンドも、それまで観たことがなければ、聴いたことすらなかったんだけどね。
SXSWに出るアーティストの公式プレイリストを片っ端からチェックしてたら、琴線に触れる曲があってさ。それが知ったきっかけだった。

*アンオフィシャル(Unofficial)
SXSWの期間中にあちこちの会場で開催される昼間のパーティーなど、公式主催ではないショーケースのこと。時には公式の方には出演していない話題のバンドやアーティストが登場することもあり、SXSWに行くならマストで要チェック。現地で来場者たちと会話しながらおすすめ情報を入手したり、調べる過程が何とも楽しかったりする。
Grace Bowers (2025) Photo by Ryota Mori

――過去を振り返れば、ハイライト的なライヴやエピソードが山ほど出てきそうだね?

:2011年のジェイムス・ブレイク(James Blake)は、ほんと印象に残ってるな。会場が教会(Central Presbyterian Church)だったから、ステンドグラスが幻想的な空間を演出してたんだよね。あと、2009年にスタッブス(Stubb’s Bar-B-Q)の前を通りかかったら、中からメタリカの曲がガンガン聞こえてきてさ。「お、コピーバンドが盛り上がってるな〜」って思ってそのままスルーしたんだけど、次の日に配られた現地のフリーペーパー『The Austin Chronicle』に、本物のメタリカがドーンと載ってて、思わず笑ったわ。

――シークレットだったってことでしょ?まさか本物のメタリカがこんなところでやってるなんて思わないもんなあ。

森:ライヴそのものより、そういうサプライズなエピソードのほうが思い出深かったりするね。

:それが20年分あるってやばいな。

: イギー・ポップ(Iggy Pop)のライヴ会場が入場規制で中に入れなかったんだよね。外でがっかりしてたら、演奏を終えたイギー本人が裏口から出てきて、車に乗り込むところを目撃したり。コートニー・ラブ(Courtney Love)がライヴ終わったあと、会場のバーカウンターにいるのを見かけたこともあったな。今ちょっと思い出したくらいだけど。忘れられないエピソードだね。

Courtney Love (2010) Photo by Ryota Mori

――今の話の中にもあったように、以前は大物がシークレットで突然ライヴをやることとかありましたよね。なんとなく2018年頃からそういうのも無くなってきたように感じるけど、それって堤さんが最初に言った通り、「インディーのショーケース」らしさを取り戻している側面もあるのかもしれないですね。商業的に新譜の発表を派手にするようなアーティストも目立たなくなったし、あらためてよりインディーに光をあてるのがSXSWの意義になっていってるのかな。

:ロックスターがSXSWの基調講演のために来て、夜にシークレットライヴをやる、みたいなことは以前からよくあったと思うんだけど、2000年代中頃から「ミュージック」より「インタラクティブ」の方が一般的な知名度では上になってきたよね。それにあわせて、出展企業が主催するパーティーも増えてきた。お金を持ってる企業が、有名アーティストを呼んでライヴをやっちゃうんだよね。たしか2014年ごろ、コールドプレイがシークレットで出てたって話を聞いたことがある。SXSW自体も、イベントとしての力の入れどころを、少しずつ変えてきてるのかもしれないね。

:なんかその辺は、SXSWの縮小とかいうより世界のフェスシーンに目を向けて考えてもいいのかなと感じる部分があります。「そもそもフェスが増えすぎたのでは?」って問題が根底にある気がします。スペインのプリマヴェーラ(Primavera Sound)なんかはフランチャイズ化して世界中で同じ屋号を使って開催するビジネスモデルが出来ていますが、SXSWにもそういう動きがあるし、そういう意味でフェスの需要に対してミュージシャンの供給が追い付いてないのではないかなって感じていて。SXSWはギャラもかなり安いらしいし、配信が台頭していく中でそもそも作品を発表してツアーをするという形も崩れてきている。2017年頃のSXSWはまだLPだのCDだの物販が充実していた印象ですがそれも下火ですよね。ですが、アーケイド・ファイア(Arcade Fire)がウィリー・ネルソン(Willie Nelson)のイベントに今年シークレットで出ていたなんて話も地元の人から聞きましたよ。

:今の話聞いて思い出したけど、大手企業がスポンサーしてた時代って、大物アーティストを絡めた仕掛けが色々あったよね。たとえば2013年には、韓国企業のサムスンがスポンサーになって、プリンス(Prince)を呼んだショーケースもあったよね。他にもこの年はグリーン・デイ(Green Day)のシークレットライヴもあったし。別の年にはブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)も出てたよね。

Bruce Springsteen / The Austin Chronicle (2012)

:確かに、スニッカーズとかタコベルみたいな誰でも知っているようなスポンサーのブースがなくなっていますよね。タコベルのイベントにマイナス・ザ・ベアー(Minus the Bear)が出てたの、意外で面白かったな。日本で例えるなら、モスバーガー主催のイベントにロストエイジ(LOSTAGE)を呼んでいるみたいな感じで。

――総じて、縮小を感じ取れる局面が多々あるってことですね。

:とは言え、体はひとつなんで、規模が縮小しようが、観れる本数は変わらないわけ。だからネガティブな要素として感じることはあまりないんだけどね。縮小しても、SXSWの魅力が減ってるってことではないと思う。

――結局、そこに身を置けば楽しいと。それは間違いないね。

:そうそう、それは絶対に。大物を観ずとも初めて観るアーティストとの出会いが楽しいっていうのは間違いないですから。


現地速報インスタレポ

#sxswlimpress

Text by Takafumi Miura
Photo by Ryota Mori