eastern youthの『35周年記念巡業~EMOの細道2023』。全国ツアー7本目となる新潟公演がCLUB RIVERSTで開催された。
この日のチケットはソールドアウトした。フロアに入ってすぐに目につく壁面の天井近くには、京都公演と同じ「満員御礼」タオルが飾られていた。タオルは開場前に吉野寿（Gt/Vo）が自ら脚立を使用して貼り付けたものだ。会場のCLUB RIVERSTには開場30分前には入場待ちの列ができていた。（今回のツアーでは物販を開場前に先行販売する時間が設けられているが、実はこの日、物販の会場への到着が予定時間に間に合わないというアクシデントがあった。指定時間を過ぎてから無事届いたが、メンバーも心配しただろうし、先行販売のために早めに会場を訪れたお客さんもいたと思われる）
吉野はライブ中盤に「本日はたくさんのご来場……、満員御礼でございます！ ありがとうございます」とお礼を述べ、満員のフロアからは盛大な拍手が返ってきた。「数年前、そうですね、村岡さんが加入してくれたあたりから、新潟からの通販の受注が、『あれ、また新潟だ。なんでまた新潟なんだろう？ 新潟でなんか起きてるの？』と思うくらい来るようになりまして、今日は謎の（チケット）売り切れなんですけど、皆さんに何が起きてるんですかね？」と不思議そうだった。グッズ通販の作業もDIYで行っている吉野ならではの問いかけに、フロアも笑いで満たされていた。
ツアーも後半に入り、演奏は脂が乗り切っている。吉野、村岡ゆか（Ba）、田森篤哉（Dr）の3人が放つ集中力が漲った轟音が、小規模なフロアを大きく揺るがしていた。eastern youthがワンマン公演で新潟を訪れたのは、ちょうど5年前の結成30周年記念ツアー以来である。コロナ禍の空白期間を超えて、バンドも観客も久々の邂逅を噛み締めるような時間になった。
次のライブは11月19日（日）、札幌のペニーレーン24で開催される。35年前、吉野と田森がeastern youthを結成した街で、ツアーは後半の山場を迎える。
『eastern youth 35周年記念巡業~EMOの細道2023』
https://smash-jpn.com/live/?id=3967
横浜 9/23(土) F.A.D YOKOHAMA
福岡 9/30(土) DRUM Be-1
京都 10/7(土) 磔磔
盛岡 10/21(土) CLUB CHANGE WAVE
仙台 10/22(日) Rensa
岡山 10/28(土) YEBISU YA PRO
新潟 11/3(祝) CLUB RIVERST
札幌 11/19(日) ペニーレーン24
大阪 11/25(土) 梅田クラブクアトロ
名古屋 11/26(日) 名古屋クラブクアトロ
東京 12/2(土) 渋谷 Spotify O-EAST
