eastern youth | 長野 松本 LIVEHOUSE ALECX | 2018.10.14

全国ツアー『極東最前線/巡業 ~石の上にも三十年~』の序盤を終え、10月27日(土)の仙台CLUB JUNK BOXから中盤戦に突入するeastern youth。10月14日、MOROHAのベストアルバム『MOROHA BEST 〜十年再録〜』の発売記念ツアーのゲストとして、松本ALECXで演奏した。今年4月20日に開催された「極東最前線」以来のMOROHAとの共演だった。

フロア前方でMOROHAのグッズを身につけた若い観客が、じっとステージを凝視する。開放的な野外で行われた前日(10月13日)のTOYOTA ROCK FESTIVAL ’18とは対照的な空気のなかでのライブだった。50分の持ち時間で演奏されたのは8曲。前半は吉野寿(Gt/Vo)が観客に語りかけてフロアの空気をほぐしつつ、鋭さの光る演奏でコントラストをつけながら進める。後半の”青すぎる空”以降はさらにグッと引き込んでいく。MOROHAの代表曲”俺のがヤバイ”を受けて「俺はだけどヤバさ比べのためにここに来たんじゃねえからな。どっちでもいいんだ、そんなこと」と語る吉野の姿には凄みが漲り、最新曲”時計台の鐘“も披露された。

吉野は、「ありがとうな、初心に戻してくれてよ。こうだったよ。ガキの頃からこうだったよ。誰も悪くない。こうやって生きてきたよ。こんな風にして生きてきたよ。それでこのザマだ。後悔はしていない、反省はちょっとしてる……」と語って、ラストの”夏の日の午後”に入る。一見するとアウェイとも言える状況だったが、決してそうではない。MOROHAがeastern youthにリスペクトを寄せた上での共演であることを、フロア前方の若い観客も理解した上で、真剣に演奏を聴いていた。演奏を終えた3人へ向けられた満場の拍手が、それを物語っていた。

eastern youth 極東最前線/巡業 ~石の上にも三十年~
9/23(日)千葉 LOOK
9/29(土)京都・磔磔
9/30(日)金沢 GOLD CREEK
10/6(土)札幌 cube garden
10/27(土)仙台 CLUB JUNK BOX
10/28(日)盛岡 the five morioka
11/3(土)新潟 CLUB RIVERST
11/4(日)長野 LIVE HOUSE J
11/10(土)福岡 DRUM Be-1
11/23(金・祝)広島 4.14
11/24(土)岡山 ペパーランド
12/1(土)大阪・梅田CLUB QUATTRO
12/2(日)名古屋 CLUB QUATTRO
12/8(土)渋谷 TSUTAYA O-EAST

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Text by Keiko Hirakawa
Photo by Keiko Hirakawa