eastern youth | TOYOTA ROCK FESTIVAL ’18 | 2018.10.13

eastern youthがTOYOTA ROCK FESTIVAL(以下、トヨロック)に出演するのは2年ぶりである。今回はメインステージの1日目のヘッドライナーをつとめた。ステージに登場した3人がサウンドチェックを終えた時点で、演奏開始時間の18時40分には3分ほど早かった。ステージ袖に吉野寿(Gt/Vo)が確認し、「始めていいってよ」と言うと、観客の嬉しそうな声が返ってくる。eastern youthの前にメインステージで演奏していたのは、KODAMA AND THE DUB STATION BANDだった。その演奏を観ていた吉野は、

「こだま(和文)さんの後に出てしまって、すみません。僕としてもあれで終わって帰りたかったんですけど、せっかく来たんでやります! よろしくお願いします!」

と勢いよく挨拶。大歓声とともに、1曲目のイントロを弾き始める。

代表曲中心の曲目で、テンポよく進んでいく。無料で入場できるフェスとあって、そのぶんお酒がすすんだのか、前方の観客からは名古屋でのいつものライブとも違う、このフェスならではの熱い盛り上がりを感じた。MCは最小限に抑えられていたが、吉野が短く「どうもこんばんは。俺、吉野、あんた誰?」と言って「男子畢生危機一髪」のイントロを切り込めば、観客から歌に入る前の「ワン、ツー、スリー、フォー!」のカウントがバッチリ返ってくる。最新曲「時計台の鐘」を演奏する前の吉野の独白は見応えがあり、フェスで初披露された同曲とともに、中盤のハイライトとなった。

ステージが高く、離れた位置からも観やすかった。すっかり日が落ちていたが、後方まで多くの観客が、最後までeastern youthの演奏に見入っていた。ヘッドライナーだったので、アンコールにも応え、村岡がMCで最後まで観てくれた観客へ感謝を述べる。吉野が「もっと喋れ」と促し、村岡が困惑するおなじみの展開では、男性客から「かわいいー!」と次々に村岡へ声援が飛んだ。吉野も「今日は本当に最後までありがとうございました。また会う日まで!」の言葉で1時間のステージを締めた。

現在、全国ツアー中のeastern youth。ツアー終盤の12月2日(日)には、名古屋クラブクアトロへ帰ってくる。結成30周年の決定版と言うべき濃密なワンマンライブが観られる今回のツアーは、必見だ。

eastern youth 極東最前線/巡業 ~石の上にも三十年~
9/23(日)千葉 LOOK
9/29(土)京都・磔磔
9/30(日)金沢 GOLD CREEK
10/6(土)札幌 cube garden
10/27(土)仙台 CLUB JUNK BOX
10/28(日)盛岡 the five morioka
11/3(土)新潟 CLUB RIVERST
11/4(日)長野 LIVE HOUSE J
11/10(土)福岡 DRUM Be-1
11/23(金・祝)広島 4.14
11/24(土)岡山 ペパーランド
12/1(土)大阪・梅田CLUB QUATTRO
12/2(日)名古屋 CLUB QUATTRO
12/8(土)渋谷 TSUTAYA O-EAST

関連記事:吉野寿(eastern youth, outside yoshino)インタビュー / 「これが30年目の俺の心境です」

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Text by Keiko Hirakawa
Photo by Keiko Hirakawa